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東大大学院で理転する話その1~はじめに~


 牛乳です。この度、東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻に合格しました。

僕の現在の所属は文系学部ですので、いわゆる理転に該当します。どうして理転しようと思ったかについては以前このブログの記事で色々書いていたのですが、恥ずかしくなったので今は非公開にしています…

 ここでは電子情報学専攻の院試勉強に的を絞って、どういう風に情報収集してどのように勉強したかを忘れないうちに色々書こうと思います。理転する関係上、大半の試験科目を独学でやらなければならなかったのですが、大学院から理転するにあたっての情報が少なく、どの科目から手を付けてどこまで学習すれば良いかが分からなくて困ってしまったという経緯もあるので、単に自分の備忘録としての役割に加え、この記事がこれから理転を考えている人の参考になれば幸いです。従ってこの記事の読者層は

・外部の大学から東大の情報理工(特に電子情報)を受験しようと考えている人

・文系学部所属の大学生で、大学院から理転を考えている人

・暇つぶしに牛乳の自分語りを読んでくれる人

を想定しております。ちなみに1記事で完結させるつもりでしたがどう考えても分量が凄まじいことになることが想定されたので分割投稿です。許してヒヤシンス

 

記事一覧

1. はじめに←いまここ

 

 電子情報学専攻の院試は、英語・数学・専門の3科目実施され、筆記試験の通過者のみ面接が行われます。

 英語は情報理工全体で開催するTOEFL-ITPを受けるか(願書にその旨チェックを入れて申し込みます)、個人でIBTを受けるか選ぶことが出来ます。僕は前者を選びました(英語に時間かける暇がなかったのと、そもそもそこまで英語のスコアが重視されないという噂を信じたため)。

 数学は3問構成で、第1問と第3問は必ず線形代数と確率分野から出題され、第2問が解析分野から出題されます。例年だと常微分方程式と微積分が交互で出ていましたが、僕の年は複素関数やフーリエ変換と絡めた問題が出ました。H a ?

 専門は5問から3問選ぶ構成で、第1問は必ず電気電子回路、第2問がコンピューターアーキテクチャと論理回路のいずれか、第3問がアルゴリズムとデータ構造、第4問と第5問がまちまちで、連続信号処理(フーリエ変換)・離散信号処理(DFT)・情報通信理論・情報理論からランダムに2つ出題されます(情報通信理論は比較的出やすくて離散信号処理は出にくいです)

 このように、電子情報学専攻は学ばないといけない分野が非常に多いです。めう……

次回はスタートラインに立つまでの話ですが、次々回以降は各分野について具体的な話をしたいと思います。今回はここまでです。読んでいただきありがとうございました!

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