オーディオの足跡

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SX-511の画像
 解説 

中域の磁気回路にアルニコを採用した3ウェイスピーカーシステム。

低域にはクロスカーボン振動板を用いた31.5cmのコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットでは、高品質なクロスカーボンに内部損失の大きいシートをラミネートすることで、クロスカーボンの特徴に加えて適度な内部損失を得ています。

中域には12.0cmコーン型スコーカーを搭載しています。
このユニットの振動板は、ファインクロスカーボンとカーボンシートにを用いたハイブリッド構造となっており、歪感の少ないクリアな音質を得ています。
また、磁気回路にはアルニコマグネットを採用しています。アルニコは、ニッケル、コバルト、鉄等で構成された合金で、従来のフェライトマグネットと比べて高密度で均一な磁束分布が可能です。また、電気比抵抗値は45μΩcmと、従来のフェライト(10,000μΩcm)の約1/200で、さらに磁気抵抗は約1/4と小さく制動力が極めて高いため、ボイスコイルの逆起電力を強力に打ち消しています。さらに、通常の角型ヨークを使ったものよりさらに磁気抵抗の少ない本格的なつぼ型ヨークを採用することで音質向上を図っています。

高域には3.0cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
このユニットのダイアフラムは、独自のCVD(化学気相合成法)によってアモルファスダイヤをチタン基材に蒸着したもので、ダイヤに匹敵する音速を実現しています。

各ユニットのフレームにはリブ構造のアルミ無垢ダイキャストを採用しており剛性を高めています。
特にウーファー用は従来の2倍の2.1kgの重量級となっており、さらに8個のネジでしっかりとマウントすることで、剛性の低くなりがちなフロントバッフルをフレームで補強しています。

ネットワーク部には3分割ネットワークを採用しており、高域、中域、低域の回路を分離することで相互干渉を排除しています。また、配線接続部にはハンダを使わないカシメ接続をし、さらにその上から接着剤で完全密封することで、経年変化による音質劣化を抑えています。
パーツには高音質コンデンサーやコイルを採用しています。

キャビネットにはフルクリート方式を採用しており、25mm厚のフロントとリアバッフルは接着点全てに杭(クリート)を配した構造となってます。さらにキャビネットの組立には独自の高速高圧組固め工法を導入しており、約1トンの高圧で6面全部を瞬時に結合する頑丈な作りとなっています。また、この工法では接着面がもろくなる熱処理をしないため、経年変化も少なくなっています。
素材には針葉樹の高密度材を厳選して使用しており、高い強度を実現しながら響きの美しいキャビネットを実現しています。

ユニットレイアウトは、最適取付位置をコンピューターで設計したサウンドインテンシティ法を採用しており、理想に近い新Gラインユニットレイアウトを実現しています。
さらに、指向性を改善することでムラなく音響エネルギーをリスニングルームに放射するスーパー楕円バッフルを採用しています。

機種の定格
型式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
ユニット 低域用:31.5cmコーン型
中域用:12.0cmコーン型
高域用:3.0cmドーム型
インピーダンス
最大入力 150W
300W(瞬間最大)
周波数特性 40Hz~50kHz
クロスオーバー周波数 500Hz、4kHz
出力音圧レベル 91dB/W/m
外形寸法 幅380x高さ665x奥行351mm
重量 31.0kg
付属 スピーカーコード(3m)
別売:スピーカースタンド ST-S11(2台1組、¥32,000)
外形寸法 幅380x高さ302x奥行320mm
重量 9.0kg