佐藤芳直氏の心に響く言葉より…

 

 

《役割はね、自分の長所を発見したらよい。自分の長所を活かす先に役割がある》(舩井幸雄)

 

 

生まれたからには役割がある。

 

私が社会人の始点とした言葉です。

 

仕事のなかに発見できる自分の役割は、意外と発見することに時間を要するものです。

 

 

“この仕事は自分に合いません…”

 

そう口にする若者に、いつもこう言います。

 

「自分に合う仕事なんて、世界に一つもないよ。まず自分が合わせてみるんだよ」

 

もちろん、舩井先生から教えられた発想です。

 

私も、徹夜が続き、日々の仕事に疲れると思いました。

 

 

“この仕事は向かないんじゃな…”

 

「とことんいまの環境のなかで、目の前のことに打ち込んでごらん。きっと自分の長所に気づくからね。それがスタートだよ。

 

そんな私の疲労に気づいたのでしょう。

 

社長室に報告に行くと、帰り際にそう言われたのでした。

 

 

やはりプラス発想をしながら、いまの目の前の出来事から学ぼうとする姿勢は、人を成長させる礎(いしずえ)だと思います。

 

落ち込んでいる時間をどれだけ短くできるかが、成長スピードを決めるからです。

 

「役割はね、自分の長所を発見したらいいよ。役割を果たすために与えられている才能が長所なのだから」

 

 

吉田松陰は、長州、いまの山口県萩に生まれた武士。

 

幕末明治維新の論理的支柱になると同時に、私塾松下村塾で80名弱の青少年を教育し、幾多の偉人を生み出しました。

 

松下村塾のOBたちが、維新の導火線に火をつけたと思います。

 

舩井先生は、松陰の教育法には、六つの原則があったと言います。

 

 

一. 自信をもたせる

 

二. 使命達成法を教える

 

三. 至誠で生きる大切さを教える

 

四. 勇気をもたせる

 

五. プラス発想

 

六. 約束を守る

 

 

松陰がまず語ったのは、志を立てよ、ということでした。

 

“志を立てて万物の源となせ”

 

幾多の若者を奮い立たせたこの言葉は、どんな道で役に立って生きるのか、まずその道を考えなさい、との意味です。

 

それが人生の入口になるのだと、松陰は語ったのです。

 

 

まさに、役割があるのだと舩井先生が語る意味と同じです。

 

 

“己が真骨頂を得た後、工夫の道につくべし”

 

真骨頂とは、長所のことです。

 

自分の長所を知ってから、道、生きる道を考えればよいのだよ、そう松陰は語りました。

 

 

「長所とはね、いまの君の役割を果たすための最大の武器なんだ。ということは、君の長所を見続けていれば、君の役割にぶつかるのだよ」(舩井幸雄)

 

 

“人に賢愚ありといえども、一、二の長所なき人はいない”

 

どんな人間にも、これだけは得意!と断言できる長所が一つはあるでしょう。

 

役割とは、自らの長所を活かして働くうちに必ず見えてきます。

 

 

松陰は長所発見の名人でした。

 

一つの種を土中から探しに探し、ほらこれが君の長所だと、当人に見せて絶賛するのです。

 

 

「ほめられて嫌な人間はいない。だいたい人間は自分の長所を活かして生きるものなのだ。リーダーとは、部下の長所を発見してから指示を出さなければいけない」(舩井幸雄)

 

 

一流になりなさい。それには一流だと思い込むことだ。 舩井幸雄の60の言葉』マガジンハウス

 

 

 

 

これからの世界は言うまでもなく、AIやロボットが社会のあらゆる場面に進出する時代となる。

 

面倒なことや嫌な仕事はAIやロボットがやってくれる。

 

だから、たとえ今勉強が苦手であっても、自分の好きなことや得意なことがあれば、将来生きていける時代だ。

 

勉強がいくらできても、ただ知識を詰め込んだだけなら、AIに完全に負ける。

 

だから、好きなことや特技を伸ばし、それをSNSなどで発信し、自分のグループやサロン、あるいはファンという独自のフィールドを作れば、それだけで食べていける。

 

自分の人生の役割はそこにある。

 

 

人は、誰でも、この時代に、この場所に、生まれてきた何らかの意味がある。

 

何のために生まれてきたのかという、人生の役割。

 

 

役割とは、別の言い方をすると人から必要とされること。

 

「あなたに会いたい」「あなたがいるから楽しい」「あなたがいてくれて良かった」「あなたと一緒にいたい」と思われること。

 

 

《長所の中に、自分の役割がある》

 

自分の役割をみつけ、まわりから必要とされる人でありたい。

 

 

 

 
 
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