多くの人に愛されるかつ丼ですが、厚みのある肉を使うだけに、ワンコインで食べられるようなお店はそう多くないし(安いお店はとんかつのボリュームがそれなり)、専門店ではさらに値段も張ります。
お弁当として売られているかつ丼も、こんな感じです。
あくまでも一例ですが、これは四元豚を使用した「かつ重」で538円でした。ちょっとサイズ感がわかりにくいので計ってみましたよ。
買ってきた「かつ重」
容器を除いた総重量 417g
- かつ 135g
- ご飯 218g
- 玉ねぎ、卵など 64g
とんかつもご飯も汁を吸った重量ですから、とんかつは実質100g程度なんじゃないでしょうか。100gって決して少ない量ではありませんが、なんというかこれに500円以上払うのはビジュアル面も含め、ちょっと面白くない気分です。
そこで毎度手抜きレシピですが、市販のとんかつを買ってきて、家でかつ丼作ってみましょう。
自宅でとんかつを揚げるところからチャレンジするのはハードル高いし、なにより面倒くさいです。すみませんね、面倒くさいことを迷わず避けるタイプで。でもとんかつさえあれば、あとは玉ねぎと卵に共同作業させるだけ。これならスキップで越えられるハードルです。
さて、買ってきましたよ。ロースかつとヒレかつ、1枚ずつです。
ちなみにかつ重を買ったのと同じお店です。左がロースかつ 181g、右がヒレかつ 116g、いずれも429円。
この時点で気づきました。「かつ重」と同じ四元豚のロースかつ、こっちのほうが断然大きい! お弁当はサイズ縮小されているのですね。発見です。
材料(1人分)
- 市販のロースかつまたはヒレかつ 1枚
- 玉ねぎ 1/4個
- 卵 2個
- ご飯 適量
[煮汁]
- だし 200cc(お湯に顆粒だしの素小さじ1/2でOK)
- しょうゆ 大さじ2
- 砂糖 大さじ1(甘めが好きな人は大さじ1と1/2~2で)
- みりん 大さじ1
玉ねぎは1/2個使いたかったのですが、実際に切ってみたらとんかつが負けそうな量になってしまったので、半分にしました。玉ねぎ好きな人は好きなだけ加えてください。なお、直径20センチ以下のフライパンが作りやすいです。
では作っていきます。
まずはつゆの材料を煮立て、3ミリ幅程度に切った玉ねぎを入れて中火で全体が色づくまで煮ます。
続いて食べやすいサイズにカットしておいたとんかつを投入。かつが冷めていたら、トースターか電子レンジで温めておいてください。スプーンなどでつゆをすくい、とんかつの上部にまんべんなくかけてやります。
溶き卵は黄身と白身をあまり混ぜすぎず、ざっくりかき混ぜる程度で。まず半分をとんかつの周囲に流します。
ほんのり固まり始めたら、残り1/2の溶き卵を、今度はとんかつの上からかけます。
そしてすぐにふたをして火を止め、30秒ほど時間を置きます。
卵にどのくらい火が通るといいかは、人によって好みがわかれるところ。卵かけご飯的な要素を含んだかつ丼が好みの人もいれば、白身にしっかり火が通ってないといや、という人もいます。
卵の固さは、このふたをしてからどれくらい待つかで調節できるので、マイベストのタイミングで引き揚げてどんぶりご飯に乗せてください。
どーん。できあがり!
ご飯が見えない! どんぶりいっぱいにとんかつ! 卵はとんかつの上からかける量が少なすぎたようで目立ちませんが、ちゃんと2個分、見えない部分の衣に絡んでいます。
ヒレかつでもロースかつとまったく同じ手順で作ってみました。ヒレかつのほうがサイズが小さかったので、一回り小さな丼に乗せてみたら…….。
あら、丼からはみ出す勢い!
ここで改めて、538円のかつ重を。
筆者の盛り付けがアレなもんでゴージャス感には欠けますが、コスパのよさはわかっていただけるかと思います。
かつ丼が食べたいと思ったら、「食べに行く」「買って帰る」のほか、「自分で作る」という新しい選択肢が増えるのも悪くありません。
ロースにするかヒレにするか、つゆだくでいくか玉ねぎ特盛でいくか、はたまた卵3つ使っちゃうとか、自分で作ればなんでもありです。自宅の台所でマイベストかつ丼を追求してください!
※この記事は2017年2月の情報です。
※金額はすべて消費税込です。