アイカツスターズのすべてが詰まっています!!
雑誌に掲載されていた美麗イラストが全て収録されており、キャラクターの詳細設定や、声優さん歌唱担当さんのインタビューコーナーも。とても充実した一冊です。
個人的に嬉しかったのは声優さん歌唱担当さんのインタビューの部分です。キャラクターに対するたくさんの思いが読めて嬉しかったです。
アイカツスターズは終わってしまいましたが、思い出に浸らせ、また楽しませてくれる素晴らしい一冊でした。

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アイカツスターズ! オフィシャルコンプリートブック (学研ムック) ムック – 2018/9/4
アニメディア編集部
(編集)
TVアニメ『アイカツスターズ!』のストーリーをまとめたオフィシャルブック。約2年分のストーリーガイドやキャラクター紹介はもちろん、スタッフ・キャストインタビュー、美麗イラストギャラリーなどをたっぷり収録。今作も表紙は新規描きおろし!
- 本の長さ161ページ
- 言語日本語
- 出版社学研プラス
- 発売日2018/9/4
- 寸法21 x 1.1 x 29.7 cm
- ISBN-104056114234
- ISBN-13978-4056114232
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登録情報
- 出版社 : 学研プラス (2018/9/4)
- 発売日 : 2018/9/4
- 言語 : 日本語
- ムック : 161ページ
- ISBN-10 : 4056114234
- ISBN-13 : 978-4056114232
- 寸法 : 21 x 1.1 x 29.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 80,659位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 451位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 13,080位雑誌 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年5月7日に日本でレビュー済み
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2019年1月13日に日本でレビュー済み
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アイカツスターズ!一番好きなアイカツシリーズです。
僕はゆめちゃんが大好きなので迷わず購入しましたが買って本当に良かった。
映画でアニメ最終回世界大会をやってほしいです(順位はいりません)
圧倒的なエフェクトがもう一度見たい。
アイカツスターズは最強です!
僕はゆめちゃんが大好きなので迷わず購入しましたが買って本当に良かった。
映画でアニメ最終回世界大会をやってほしいです(順位はいりません)
圧倒的なエフェクトがもう一度見たい。
アイカツスターズは最強です!
2018年9月7日に日本でレビュー済み
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あかりジェネレーションのものと同様、大ボリュームです。
キャストはじめ佐藤監督、愛敬さん、シリーズ構成柿原優子、CGプロデューサー、onetrapのインタビュー
アニメディアが毎回とりあげてくれていた版権イラストなどなど盛り沢山で満足でした。
とくに監督のローラ、エルザ、小春というキーマンの設定の経緯についての話はおもしろかったです。
キャストはじめ佐藤監督、愛敬さん、シリーズ構成柿原優子、CGプロデューサー、onetrapのインタビュー
アニメディアが毎回とりあげてくれていた版権イラストなどなど盛り沢山で満足でした。
とくに監督のローラ、エルザ、小春というキーマンの設定の経緯についての話はおもしろかったです。
2018年9月23日に日本でレビュー済み
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歴代のアニメアイカツのファンブックの中では最もページ数が多くて満足しています。
ただ、紙の質は少し落ちたのかな?と思いました。
ただ、紙の質は少し落ちたのかな?と思いました。
2018年9月14日に日本でレビュー済み
この値段でこの充実した内容。
ファンは文句なし買いです!
そしてアイカツ5周年で盛り上がっているので、いちごちゃん世代の本を再販して欲しいです!
ファンは文句なし買いです!
そしてアイカツ5周年で盛り上がっているので、いちごちゃん世代の本を再販して欲しいです!
2018年12月7日に日本でレビュー済み
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☆1の方の評価は12ページだけの評論だけなので、全体の参考にはなりません。
ただアニメ構成に慢心な要素があるのは否めませんし、このシリーズの収益がバンナムHDで減収にもなっている背景からも認めますが。
雑多な長文すぎて、「日本語でおk」と表現するしかない感じもしています。
小生としましては、2年のシーズンとしましてはまとまって見られるのは評価しています。
話数が100話もある中で、絵の割合が多い割に設定を盛り込んでいて小さくなるのは仕様かと思っていますが、
明らかなキッズ向けだけでない構成である事も称賛に値します。
前シーズン関連で1話だけ登場した大空あかりも1ページ全体のイラストでも出ています。
フォトカツがスターズで終わった背景からも、今後のアイカツ!シリーズに厳しい局面があるのは確かです。
フレンズでのCV曲起用や特化オーディションの開催からも試行錯誤がありますから。
ただアニメ構成に慢心な要素があるのは否めませんし、このシリーズの収益がバンナムHDで減収にもなっている背景からも認めますが。
雑多な長文すぎて、「日本語でおk」と表現するしかない感じもしています。
小生としましては、2年のシーズンとしましてはまとまって見られるのは評価しています。
話数が100話もある中で、絵の割合が多い割に設定を盛り込んでいて小さくなるのは仕様かと思っていますが、
明らかなキッズ向けだけでない構成である事も称賛に値します。
前シーズン関連で1話だけ登場した大空あかりも1ページ全体のイラストでも出ています。
フォトカツがスターズで終わった背景からも、今後のアイカツ!シリーズに厳しい局面があるのは確かです。
フレンズでのCV曲起用や特化オーディションの開催からも試行錯誤がありますから。
2018年9月20日に日本でレビュー済み
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スタッフインタビューをざっと読んだが、呆れ以外の感想が無い。まるでアイカツスターズを見た事がない人に向けて語ったかの様な内容だった。
まず不思議な力(以下、謎力)についてだ。佐藤照雄監督は「これまでアイドルとしての訓練をちゃんとしてこなかった新人の子が、同級生のライバルを押しのけていきなり1位になるというのは、相応の力が必要」として謎力を導入したと述べている。しかしながら、序盤である1クール目において、ゆめが謎力を使ったのは1話と10話の2回しかなく、どちらも大会やオーディションでの使用ではない。21話や29話での謎力の使用でローラを破った展開を序盤に持ってくるならまだしも、1クール目にてゆめは勝敗に関わるオーディションにおいて謎力を使用していない。次に謎力を使ったのは18話だが、もうこの時点でアイドルとしての訓練は積んでおり、ゆめと同じ条件の小春ですら10位なので、謎力抜きに入賞という展開でも不自然ではない。また、ゆめは16話で歌組1年2位、21話で1位となる為、いきなり1位になったという訳でもない。そもそもゆめも謎力を使わずに、16話と劇場版のユニットステージで1位の座を射止めているので、いきなり1位にさせる為に登場させたという謎力の設定が全く活かされていない。なお2話で諸星は「どうやらこの前のステージとはかなり出来に差があるようだな」と述べた他、18話でローラ、21話で小春がそれぞれ、「時々信じられないくらい凄いステージしてくれる」、「上手さだったらローラの方が上だと思う。けど!ゆめちゃん時々ステージ本番でいつもと違う感じになるからあの時のゆめちゃんならローラよりも」と言っているので、常時謎力を使っているという訳ではない。
一方シリーズ構成の柿原優子さんは、謎力に関して「SFみたいな設定に寄りすぎると、女の子ウケするものではなくなってしまうので、あまり細かい裏設定は出さないようにしていました」と述べていたが、SF寄りの方が矛盾だらけの現状よりマシだ。謎力に関する矛盾点を挙げると枚挙に暇がない。
・1話ゆめ(ステージ前)「S4がステージを見てくれるんだ。私の始めてのステージを」(ステージ後)「私何も覚えてない…一体どういう事なの…?」と言うも、59話で「私思い出したんだ。アイドルになって初めてドレスを着た時のキラキラした気持ち。もっともっと素敵な自分になれる、輝けるって心から思えた」(共にシリーズ構成柿原優子さんの脚本)
・ひめが謎力に悩んでいた時は一般制服の冬服(30話)、ひめがS4になったのは1年の夏(11話)という設定から諸星は入学当初からひめにアドバイスをしていたにも拘らず、ゆめには嫌がらせしか行っていない
・劇場版ひめ「ゆめちゃんの夢を邪魔するのだけはやめて下さい」と言うが、ひめはゆめに碌なアドバイスもせず、ゆめを守る諸星の妨害をしており、どちらかと言うと、ひめの方がゆめの夢を邪魔している
・29話で謎力所持ゆめがローラに対して行ったオーラキャンセルと、35話で謎力克服ひめがゆめに対して行ったオーラキャンセルの違い
などがある。細かい点も挙げるとキリがないが、
・謎力の影響で喉の調子が悪くなるのは炎症ではない(30話)ものの、ひめのお茶で喉の調子が回復(22話)
・36話でステージ中に「もう絶対に頼らない!私は自分を信じる」と言って虹以外も含めてオーラが全消滅したにも拘らずステージの観客満足度が90%を超えた理由
・遅くとも10話の時点で諸星ひめ共にゆめの謎力に気付いていたが、ゆめに直接動かなかった理由
・21話諸星「あの力、これ以上は見過ごせんな。悲劇を再度繰り返さない為にも」と言ったにも拘らず、行った事がCDの発売日をひめと被せるという嫌がらせ
・43話諸星「私はこの学園の生徒達の成長を願いこそすれ、貶めようなどと思った事は1度も無い」と言ったが、2話や10話でのゆめへの退学案件や、10話でニヤニヤしながらゆめへの嫌がらせを目的とした電話を掛けている
・18話ですばるはひめとゆめのステージの類似点に気付くが、他アイドルは誰も気づかなかった事(5話での「確かにゆめちゃんのリズムひめちゃんに似てる」という台詞からゆずは気づいている可能性もある)
なども挙げられる。SF化を心配する以前に、物語として成立しているかを心配してもらいたかった。
またアイカツシステムに関しても「そこは物語の本旨ではありませんから細かい設定などは考えていませんでしたし、踏み込んだことは書かないようにしていました」と述べており、アイカツシステムに選ばれる謎力と同様に、アイカツシステムに認められると得られるという星のツバサシステムも碌に考えていないのだろう。その最たる例が月のドレスだ。リリィだけは99話で「月のドレス!太陽のドレスと同じく選ばれしアイドルだけが着られる伝説のドレス」と前からその存在を知っているそぶりを見せたが、それ以上の情報は無く、ひめが如何にしてそれを手に入れたかは不明だ。分かる情報だけ書くのであれば、その経緯は89話で月のドレスを見ながら「ドレスを制する者がアイカツを制す。(月のドレスを見ながら)これが世界を巡った私の答え」と言った他、99話でゆめにドレスの事を尋ねられた際に、「ええ私の答えよ。ゆめちゃんがエルザちゃんと出会い、色んな経験をして太陽のドレスを手に入れたのと同じ様に、私もアリアちゃんとの出会いや沢山の事を乗り越えてこのドレスにたどり着いたの」と述べただけだ。幼少期からの知り合いであるアリアの事を、まるでつい最近出会ったかの様に言うのもおかしいが、52話のラストに旅立ち、68話の時点で既に帰国しているひめがまるで世界で様々な経験を積んだかの様に言っているのもおかしい。そもそも76話で海外巡りの成果がアリアなのか問われた際に、「どうかしら。それはゆめちゃんとアリアちゃん次第かもね」と答えており、海外巡りが終わった時点では、まだ月のドレスを所有していない様子だった。なおもし、月のドレスの入手条件が太陽のそれと同じだとすると80話での「九つのSPRコーデが揃うと誕生するとされる太陽のドレス。最高に輝くステージをしたアイドルの元に現れる。手に入れられるのは星のツバサを持つ9人の誰か」というエルザの説明と食い違う。(100話のED内で小春が太陽のドレスを所持しているので、そもそもこの制約自体が間違っている可能性もある。)
ひめに関して柿原優子さんは「途中にひめを出し過ぎてしまうと、エルザを倒すという目標がブレてしまうので、理由をつけて、ひめは最後に出てくるようにしていました」と述べているが、それなら何故ひめを帰国させたのか。上述の通りひめは68話の時点で帰国している。帰国後は出し過ぎない為か、77話でエルザの「ひめ、あなたもそろそろステージに立つべきよ」という言葉に「時が来たらそうするわ。今はアリアちゃんのアイカツが楽しいから」と言わせて、まるで隠居しているかの様な扱いになっていた。ひめには月のドレスの件もあり、日本に留めておいて隠居させるよりも、再び世界を見に行かせた方が良かっただろう。
佐藤照雄監督はひめについて「ヴィーナスアークのメンバーがどんなに強くても、第25代S4のメンバーはこの作品のなかでは"最強格"であるということは、しっかり示していこうと思っていました」と言うが、それなら何故最強格の第25代S4は誰一人アイカツランキングに参加しなかったのか。55話でアイカツランキングは誰でも参加自由であり、4年に1度の伝説のイベントとまで言われている。最強格の面々が参加しないトーナメントを不自然だと思わなかったのだろうか。
その最強格の4人のライブがあったコラボ回について佐藤照雄監督は「お互いのことを知っているかどうか、というのは最後まで議論したんですが、両作の世界観は地続きではないので、知らないということにしました」と述べたが、それならば何故、諸星と四葉が知り合いという設定を出したのか。この設定を出しただけで両作の世界観は地続きとなる事くらいは分かる筈だ。
また、柿原優子さんは1年目のS4戦の勝敗を「『この子なら大丈夫』『この子はまだ勝てない』と、そこまでの成長具合をイメージしてジャッジをして決めていたんです」「真昼は小さな女の子が憧れる優等生みたいなキャラクターにしたかったのと、夜空との因縁もほぼ描ききっていたので、S4決定戦で勝てるかなという判断でした」と述べるが、それならば何故41話で夜空のステージを見た真昼に「遠いな…お姉ちゃん…」と言わせたのか。
次にローラについてだ。佐藤照雄監督は「1年目の途中くらいから、ローラはオーディションで勝てないことが多くなりましたが、アイドルに大切なのは勝ち負けじゃありません。ローラは『たとえ負けたとしても、自分の道を切り開く事ができるパイオニア的存在』として見せていきたいと思っていました」、柿原優子さんは「私としては、ローラの姿を通じて『たとえ今は負けても頑張れば輝くことができる』というメッセージを子どもたちに伝えられたらいいなと思っていたんです」と言うが、両者が見せたかったローラは描けたのだろうか。例えば、29話での敗北後33話でローラはゴーイングマイウェイを取得するも、48話で「ゴーイングマイウェイけど、それも結局はリリィ先輩の真似でしかないんじゃないかなって」と言い、This is 桜庭ローラに生まれ変わったが、62話で何事も無かったかのように再びゴーイングマイウェイを言い出した(49話以降This is 桜庭ローラは一度も言っていない)。このあやふやな存在は決してパイオニアにはなりえない。またアイカツは勝ち負けでは無いという事を48話で学んだが、79話でエルザに勝ちたいと思い、86話で負けた後は「私もっともっと強くなる」と言うなど未だに勝ち負けに固執している様子だ。更に99話では「見つけたよ私の忘れ物。伝え忘れてた私の気持ち。おめでとーう!ゆめ!ゆめのステージ最高だった!間違いなく一番星だー!だけど次に勝つのは私。私の原点はゆめだから。一人じゃきっとここまで来れなかった。近くでゆめが走り続けてくれたから。どんなに悔しくても自分に負けないってまた次に向かって頑張ろうってそう思えた。私もずっと1番になったゆめを超えたいって思ってきたから今ワクワクが止まんないよ。もっともっと凄い自分になって戻って来るから。未来の私は絶対負けない。ゆめに休む暇なんてあげないんだからね」と言った。これがアイカツスターズ2年間のローラの結論だ。アイドルに大切なのは勝ち負けではないというのは頷けるが、ローラが大切に思っているのは結局勝ち負けである。
92話の豆まきでは「負けて悔しい!メチャクチャ悔しい!負けるかもって思ってたけど、でも仕方ないなんて思えない!やっぱり決勝トーナメント残りたかった!」などと言うのだが、84話85話で12月と1月はポイントを稼げるイベントがたくさんあると解説されていたにも拘らず、ローラは86話で「今の私のランキングだと、このオーディションで優勝するしか決勝トーナメントに残る方法は無いと思う」と勝手に決めつけていた。また、90話であこの「3位と4位はまだみんなにチャンスがありますわ」という言葉に「よーし!私だって!」と返したが、89話90話91話でそれぞれゆめアリア、きららレイ、真昼アリアが参加したフェスには未参加であり、91話に至っては司会が「本日のフェスでアイカツランキングの決勝に進出するアイドルが決まるとあって会場は大盛り上がりです」と言ったにも拘らず、ローラは観客席にいた。そんなローラが決勝に残りたかったなどと言うのは、言動が一致しない。ローラは負けた後に頑張って輝こうともしていなかった。更に88話でローラをスカウトした人物がブラックスター(黒星)という時点で、失礼ながら佐藤照雄監督並びに柿原優子さんがインタビューで言った事を本心から思っているのか疑問だ。
佐藤照雄監督は「じつは2年目は『星のツバサ』をゆめがだいぶあとのほうに手に入れる構成になったので、そのときは逆に『ゆめが負けている』という印象を視聴者に与えないことに気を使っていたんですよ」「主人公の負けを描き続けると観ている子どもたちが不安になってしまうかもしれない。なので、いかにしてゆめの勝ち負けから話を逸らすか、ずっと考えていたんです」と語っている。その結果の一つがローラの数少ない白星である65話66話の「フレーフレー」なのだろう。しかし、フレーフレーの様な悍ましい物を見せるくらいなら、ローラに負けて悔しがるゆめを見せた方が良かったというのは言うまでもない。また、佐藤照雄監督は「本作の主人公はゆめですが、僕のなかではゆめとローラのダブル主人公というイメージでやっていました」とも言っており、ゆめが負ける分、ローラの勝利をクローズアップするのでは駄目だったのか。結局ゆめを守った結果、ゆめが敗北から学び、成長するという過程が描かれなかった。(強いて挙げるならば59話で星のツバサが出現しなかった際にエルザに「教えて下さい私に足りない物って何ですか?」と問うた位だ。しかし、その1分前(作中では数時間前)に「星のツバサにはまだ届かなかったかもしれないけど私何かが掴めた様な気がする。まだまだやれるって思うとワクワクが止まんない!」とも言っており、よく意味の分からないシーンになっている。)更に佐藤照雄監督は「スポ根的な考えは『とにかく努力が大事』という『アイカツ!』シリーズのテーマともマッチするんですよ」「"スポ根感"は『アイカツ!』らしさを保てる演出のひとつだと思っています」とまで言うが、敗北を通じて精神的にも技術的にも成長しなかったゆめのどこにスポ根要素があったのか。
最後に佐藤照雄監督は「今、振り返ると『ここで、こうしておけばよかったのかな』と思うことはたくさんあります。それでも作っていた当時の判断は、すべて最善を尽くしたものだったので、後悔はしていません」と振り返るが、駄作、控えめに言っても賛否両論である本作がアイカツ!シリーズに残した傷跡は大きく、後悔はしてもらいたい。
まず不思議な力(以下、謎力)についてだ。佐藤照雄監督は「これまでアイドルとしての訓練をちゃんとしてこなかった新人の子が、同級生のライバルを押しのけていきなり1位になるというのは、相応の力が必要」として謎力を導入したと述べている。しかしながら、序盤である1クール目において、ゆめが謎力を使ったのは1話と10話の2回しかなく、どちらも大会やオーディションでの使用ではない。21話や29話での謎力の使用でローラを破った展開を序盤に持ってくるならまだしも、1クール目にてゆめは勝敗に関わるオーディションにおいて謎力を使用していない。次に謎力を使ったのは18話だが、もうこの時点でアイドルとしての訓練は積んでおり、ゆめと同じ条件の小春ですら10位なので、謎力抜きに入賞という展開でも不自然ではない。また、ゆめは16話で歌組1年2位、21話で1位となる為、いきなり1位になったという訳でもない。そもそもゆめも謎力を使わずに、16話と劇場版のユニットステージで1位の座を射止めているので、いきなり1位にさせる為に登場させたという謎力の設定が全く活かされていない。なお2話で諸星は「どうやらこの前のステージとはかなり出来に差があるようだな」と述べた他、18話でローラ、21話で小春がそれぞれ、「時々信じられないくらい凄いステージしてくれる」、「上手さだったらローラの方が上だと思う。けど!ゆめちゃん時々ステージ本番でいつもと違う感じになるからあの時のゆめちゃんならローラよりも」と言っているので、常時謎力を使っているという訳ではない。
一方シリーズ構成の柿原優子さんは、謎力に関して「SFみたいな設定に寄りすぎると、女の子ウケするものではなくなってしまうので、あまり細かい裏設定は出さないようにしていました」と述べていたが、SF寄りの方が矛盾だらけの現状よりマシだ。謎力に関する矛盾点を挙げると枚挙に暇がない。
・1話ゆめ(ステージ前)「S4がステージを見てくれるんだ。私の始めてのステージを」(ステージ後)「私何も覚えてない…一体どういう事なの…?」と言うも、59話で「私思い出したんだ。アイドルになって初めてドレスを着た時のキラキラした気持ち。もっともっと素敵な自分になれる、輝けるって心から思えた」(共にシリーズ構成柿原優子さんの脚本)
・ひめが謎力に悩んでいた時は一般制服の冬服(30話)、ひめがS4になったのは1年の夏(11話)という設定から諸星は入学当初からひめにアドバイスをしていたにも拘らず、ゆめには嫌がらせしか行っていない
・劇場版ひめ「ゆめちゃんの夢を邪魔するのだけはやめて下さい」と言うが、ひめはゆめに碌なアドバイスもせず、ゆめを守る諸星の妨害をしており、どちらかと言うと、ひめの方がゆめの夢を邪魔している
・29話で謎力所持ゆめがローラに対して行ったオーラキャンセルと、35話で謎力克服ひめがゆめに対して行ったオーラキャンセルの違い
などがある。細かい点も挙げるとキリがないが、
・謎力の影響で喉の調子が悪くなるのは炎症ではない(30話)ものの、ひめのお茶で喉の調子が回復(22話)
・36話でステージ中に「もう絶対に頼らない!私は自分を信じる」と言って虹以外も含めてオーラが全消滅したにも拘らずステージの観客満足度が90%を超えた理由
・遅くとも10話の時点で諸星ひめ共にゆめの謎力に気付いていたが、ゆめに直接動かなかった理由
・21話諸星「あの力、これ以上は見過ごせんな。悲劇を再度繰り返さない為にも」と言ったにも拘らず、行った事がCDの発売日をひめと被せるという嫌がらせ
・43話諸星「私はこの学園の生徒達の成長を願いこそすれ、貶めようなどと思った事は1度も無い」と言ったが、2話や10話でのゆめへの退学案件や、10話でニヤニヤしながらゆめへの嫌がらせを目的とした電話を掛けている
・18話ですばるはひめとゆめのステージの類似点に気付くが、他アイドルは誰も気づかなかった事(5話での「確かにゆめちゃんのリズムひめちゃんに似てる」という台詞からゆずは気づいている可能性もある)
なども挙げられる。SF化を心配する以前に、物語として成立しているかを心配してもらいたかった。
またアイカツシステムに関しても「そこは物語の本旨ではありませんから細かい設定などは考えていませんでしたし、踏み込んだことは書かないようにしていました」と述べており、アイカツシステムに選ばれる謎力と同様に、アイカツシステムに認められると得られるという星のツバサシステムも碌に考えていないのだろう。その最たる例が月のドレスだ。リリィだけは99話で「月のドレス!太陽のドレスと同じく選ばれしアイドルだけが着られる伝説のドレス」と前からその存在を知っているそぶりを見せたが、それ以上の情報は無く、ひめが如何にしてそれを手に入れたかは不明だ。分かる情報だけ書くのであれば、その経緯は89話で月のドレスを見ながら「ドレスを制する者がアイカツを制す。(月のドレスを見ながら)これが世界を巡った私の答え」と言った他、99話でゆめにドレスの事を尋ねられた際に、「ええ私の答えよ。ゆめちゃんがエルザちゃんと出会い、色んな経験をして太陽のドレスを手に入れたのと同じ様に、私もアリアちゃんとの出会いや沢山の事を乗り越えてこのドレスにたどり着いたの」と述べただけだ。幼少期からの知り合いであるアリアの事を、まるでつい最近出会ったかの様に言うのもおかしいが、52話のラストに旅立ち、68話の時点で既に帰国しているひめがまるで世界で様々な経験を積んだかの様に言っているのもおかしい。そもそも76話で海外巡りの成果がアリアなのか問われた際に、「どうかしら。それはゆめちゃんとアリアちゃん次第かもね」と答えており、海外巡りが終わった時点では、まだ月のドレスを所有していない様子だった。なおもし、月のドレスの入手条件が太陽のそれと同じだとすると80話での「九つのSPRコーデが揃うと誕生するとされる太陽のドレス。最高に輝くステージをしたアイドルの元に現れる。手に入れられるのは星のツバサを持つ9人の誰か」というエルザの説明と食い違う。(100話のED内で小春が太陽のドレスを所持しているので、そもそもこの制約自体が間違っている可能性もある。)
ひめに関して柿原優子さんは「途中にひめを出し過ぎてしまうと、エルザを倒すという目標がブレてしまうので、理由をつけて、ひめは最後に出てくるようにしていました」と述べているが、それなら何故ひめを帰国させたのか。上述の通りひめは68話の時点で帰国している。帰国後は出し過ぎない為か、77話でエルザの「ひめ、あなたもそろそろステージに立つべきよ」という言葉に「時が来たらそうするわ。今はアリアちゃんのアイカツが楽しいから」と言わせて、まるで隠居しているかの様な扱いになっていた。ひめには月のドレスの件もあり、日本に留めておいて隠居させるよりも、再び世界を見に行かせた方が良かっただろう。
佐藤照雄監督はひめについて「ヴィーナスアークのメンバーがどんなに強くても、第25代S4のメンバーはこの作品のなかでは"最強格"であるということは、しっかり示していこうと思っていました」と言うが、それなら何故最強格の第25代S4は誰一人アイカツランキングに参加しなかったのか。55話でアイカツランキングは誰でも参加自由であり、4年に1度の伝説のイベントとまで言われている。最強格の面々が参加しないトーナメントを不自然だと思わなかったのだろうか。
その最強格の4人のライブがあったコラボ回について佐藤照雄監督は「お互いのことを知っているかどうか、というのは最後まで議論したんですが、両作の世界観は地続きではないので、知らないということにしました」と述べたが、それならば何故、諸星と四葉が知り合いという設定を出したのか。この設定を出しただけで両作の世界観は地続きとなる事くらいは分かる筈だ。
また、柿原優子さんは1年目のS4戦の勝敗を「『この子なら大丈夫』『この子はまだ勝てない』と、そこまでの成長具合をイメージしてジャッジをして決めていたんです」「真昼は小さな女の子が憧れる優等生みたいなキャラクターにしたかったのと、夜空との因縁もほぼ描ききっていたので、S4決定戦で勝てるかなという判断でした」と述べるが、それならば何故41話で夜空のステージを見た真昼に「遠いな…お姉ちゃん…」と言わせたのか。
次にローラについてだ。佐藤照雄監督は「1年目の途中くらいから、ローラはオーディションで勝てないことが多くなりましたが、アイドルに大切なのは勝ち負けじゃありません。ローラは『たとえ負けたとしても、自分の道を切り開く事ができるパイオニア的存在』として見せていきたいと思っていました」、柿原優子さんは「私としては、ローラの姿を通じて『たとえ今は負けても頑張れば輝くことができる』というメッセージを子どもたちに伝えられたらいいなと思っていたんです」と言うが、両者が見せたかったローラは描けたのだろうか。例えば、29話での敗北後33話でローラはゴーイングマイウェイを取得するも、48話で「ゴーイングマイウェイけど、それも結局はリリィ先輩の真似でしかないんじゃないかなって」と言い、This is 桜庭ローラに生まれ変わったが、62話で何事も無かったかのように再びゴーイングマイウェイを言い出した(49話以降This is 桜庭ローラは一度も言っていない)。このあやふやな存在は決してパイオニアにはなりえない。またアイカツは勝ち負けでは無いという事を48話で学んだが、79話でエルザに勝ちたいと思い、86話で負けた後は「私もっともっと強くなる」と言うなど未だに勝ち負けに固執している様子だ。更に99話では「見つけたよ私の忘れ物。伝え忘れてた私の気持ち。おめでとーう!ゆめ!ゆめのステージ最高だった!間違いなく一番星だー!だけど次に勝つのは私。私の原点はゆめだから。一人じゃきっとここまで来れなかった。近くでゆめが走り続けてくれたから。どんなに悔しくても自分に負けないってまた次に向かって頑張ろうってそう思えた。私もずっと1番になったゆめを超えたいって思ってきたから今ワクワクが止まんないよ。もっともっと凄い自分になって戻って来るから。未来の私は絶対負けない。ゆめに休む暇なんてあげないんだからね」と言った。これがアイカツスターズ2年間のローラの結論だ。アイドルに大切なのは勝ち負けではないというのは頷けるが、ローラが大切に思っているのは結局勝ち負けである。
92話の豆まきでは「負けて悔しい!メチャクチャ悔しい!負けるかもって思ってたけど、でも仕方ないなんて思えない!やっぱり決勝トーナメント残りたかった!」などと言うのだが、84話85話で12月と1月はポイントを稼げるイベントがたくさんあると解説されていたにも拘らず、ローラは86話で「今の私のランキングだと、このオーディションで優勝するしか決勝トーナメントに残る方法は無いと思う」と勝手に決めつけていた。また、90話であこの「3位と4位はまだみんなにチャンスがありますわ」という言葉に「よーし!私だって!」と返したが、89話90話91話でそれぞれゆめアリア、きららレイ、真昼アリアが参加したフェスには未参加であり、91話に至っては司会が「本日のフェスでアイカツランキングの決勝に進出するアイドルが決まるとあって会場は大盛り上がりです」と言ったにも拘らず、ローラは観客席にいた。そんなローラが決勝に残りたかったなどと言うのは、言動が一致しない。ローラは負けた後に頑張って輝こうともしていなかった。更に88話でローラをスカウトした人物がブラックスター(黒星)という時点で、失礼ながら佐藤照雄監督並びに柿原優子さんがインタビューで言った事を本心から思っているのか疑問だ。
佐藤照雄監督は「じつは2年目は『星のツバサ』をゆめがだいぶあとのほうに手に入れる構成になったので、そのときは逆に『ゆめが負けている』という印象を視聴者に与えないことに気を使っていたんですよ」「主人公の負けを描き続けると観ている子どもたちが不安になってしまうかもしれない。なので、いかにしてゆめの勝ち負けから話を逸らすか、ずっと考えていたんです」と語っている。その結果の一つがローラの数少ない白星である65話66話の「フレーフレー」なのだろう。しかし、フレーフレーの様な悍ましい物を見せるくらいなら、ローラに負けて悔しがるゆめを見せた方が良かったというのは言うまでもない。また、佐藤照雄監督は「本作の主人公はゆめですが、僕のなかではゆめとローラのダブル主人公というイメージでやっていました」とも言っており、ゆめが負ける分、ローラの勝利をクローズアップするのでは駄目だったのか。結局ゆめを守った結果、ゆめが敗北から学び、成長するという過程が描かれなかった。(強いて挙げるならば59話で星のツバサが出現しなかった際にエルザに「教えて下さい私に足りない物って何ですか?」と問うた位だ。しかし、その1分前(作中では数時間前)に「星のツバサにはまだ届かなかったかもしれないけど私何かが掴めた様な気がする。まだまだやれるって思うとワクワクが止まんない!」とも言っており、よく意味の分からないシーンになっている。)更に佐藤照雄監督は「スポ根的な考えは『とにかく努力が大事』という『アイカツ!』シリーズのテーマともマッチするんですよ」「"スポ根感"は『アイカツ!』らしさを保てる演出のひとつだと思っています」とまで言うが、敗北を通じて精神的にも技術的にも成長しなかったゆめのどこにスポ根要素があったのか。
最後に佐藤照雄監督は「今、振り返ると『ここで、こうしておけばよかったのかな』と思うことはたくさんあります。それでも作っていた当時の判断は、すべて最善を尽くしたものだったので、後悔はしていません」と振り返るが、駄作、控えめに言っても賛否両論である本作がアイカツ!シリーズに残した傷跡は大きく、後悔はしてもらいたい。
2018年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ファンにとっては充実した内容だったので満足しています。