現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第110回:フィクション

2017-02-11 04:14:45 | 日記

「小池百合子都知事は世界の大都市の知事と交流を持って欲しいな」

 Nの仲間がNにこう言った。

「あせらず一つ一つ着実にこなして欲しい」

 Nが言葉を添える。

「Nさん、次に小池都知事がやらなくてはならない事は」

「うん、東京にはね、世界を動かす町工場がたくさんあるんだ。これを充実させることだ」

 このNの言葉に、

「へえ、そんな町工場があんの。おれ東京生まれの東京育ちだけど全然知らなかったよ」

「情けねえなあ・・・・」

 Nは呆れたような顔をして仲間を見た。

「世界が一目置いているんだよ」

「知らなかった」

「小池都知事はこの世界的な町工場を伸ばして欲しい」

 Nはこう言って仲間を見た。


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