極悪人が収容されていたことで知られた網走監獄。
罪人にとっても網走は「最果ての地」として恐れられていました。
冬は氷点下になる獄中で罪を償っていたのです。
そんな網走監獄で、刑務所で実際に作られている食事を再現した、
「監獄食」が食べられるというのです!
せっかくだったらオホーツクの海の幸を堪能したいところを、
何も悪いことをしてないのに、お金を払って食べてきましたよ、監獄の飯。
酒場で語る「昔の俺なら」の武勇伝が思いつかない、メシ通レポーターの裸電球です。
ほんと、特に悪いこともせず大人になりました。
おばあちゃんっ子だからでしょうか。
苦労は本人しかわからないことだと思います。
何時間も運転したのに、記事ではあっという間に網走に到着。
道中、鹿が飛び出してきて、急ブレーキ。
トイレに行きたくても、コンビニがない。
そんなこんなでやってきました、網走市。
迫力ある網走駅です。
駅名は横書きがほとんどですが、
「横道にそれるな」という気持ちからか、縦書きという説があります。
すごいエピソードですね!
網走監獄を見学
まずは施設内を見学せさていただきましょう。
日本中から観光客が集まる網走監獄です。
明治時代から実際に刑務所として使用されてきた建物を保存公開しています。
入り口に佇む人物。
かの有名な「五寸釘寅吉」です。
脱獄魔として有名な彼も、ここ網走に収監されていました。
心を入れ替え、最終的には模範囚だったそうです。
看守がめっちゃ見てます。
些細なことも見逃さないような眼光です。
悪いことはしちゃだめですね。
「おてんとさまが見ている」と教えられたものです。
最高のコンディションで「監獄食」が食べられるように、
あちこち見学しましょう。
庁舎など、多くの建物が重要文化財に指定されています。
舎房5つに分かれていて、上から見ると放射状なんです。
あ、看守さん! あいつ!
脱獄しようとしていますよ!
なんて身軽な!
網走監獄には、あの手この手で脱獄を試みた囚人も収容されていました。
準備は整いました。
当時の囚人の生活を知り、いよいよ。
何も悪いことしていないのに。
「監獄食」を食べようじゃありませんか!
塀に隠された秘密のレシピ
網走は北海道の中でも海鮮が美味しいマチなのに…。
浮気しないで目的のやつを頼みましたよ。
こちらが「監獄食A 720円」です。
いただきます。
正座で手を合わせます。
なんだか、そんな気持ちになるのです。
現在の網走刑務所に収容されている人が食べる、
実際の昼食を再現しているんですって!
大きなサンマがメインのおかず。
それに小鉢がつきます。
食べないにこしたことのない「監獄食」ですが、
「再現」となると話は別です。
興味があるという方も多いのではないでしょうか。
実際は「味噌汁」ではなく「番茶」だということですが、
率直な感想としては、
「意外と豪華じゃん!」って感じです。
それに美味しいんですよね。
そうそう、このイメージです。麦飯!
実際には麦と白米が3:7で配合されています。
あ、そうきた!
モチモチしていて美味しいです。
それに健康になれそうな感じもします。
なかなかいける、「監獄食」。
ちなみにこちらが「監獄食B 820円」です。
大きなホッケですよ!
飲みたくなります。
収容されている人も、グッと堪えるんでしょうね。
日本酒とやったら、最高のはずです!
せっかくですので……網走グルメを!
長い時間をかけて訪れた網走ですから、「監獄食」だけで終わるのはもったいない!
「オホーツク網走ザンギ丼 970円」です。
北海道といえばザンギが有名ですが、
あれ、このザンギ……何かが違います!
これ、鮭ですよ!
そっか、網走は鮭が有名なんですよね。
オホーツクサーモンを天然の調味料である、
白魚醤油に漬け込んで、揚げたんですって。
網走産の長芋と山わさび。
これをかけて食べます。
美味しい!
鮭は柔らかく、かみしめるとジワ〜っとうま味が広がります。
たまりませんね!
さて、網走を振り返りますと。
悪いことはしちゃダメだと改めて思いましたね。
皆さんも、網走で「監獄食」を食べてみませんか。
悪いことをピクリともしていないのに、
なんだか申し訳ない気持ちになる、不思議なご飯でした!
本当の「監獄食」は食べないほうが良いですけど……。
網走から、また車で数時間の帰路。
クタクタで家に帰ると、玄関で妻が一言。
「おつとめ、ごくろうさまでした」
違うわ!!!
お店情報
博物館 網走監獄
住所:北海道網走市字呼人1-1
電話番号:0152-45-2411
営業時間:10:00~15:00(LO 14:30)
定休日:無休
HP:http://www.kangoku.jp/index.html
※金額はすべて消費税込みです。
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※読者さんより、一部表記に誤りがあることをご指摘いただきましたので、修正いたしました。ありがとうございました。