ロシアW杯

イラン人女性、入場拒否され拘束 政府批判の横断幕が原因か

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で20日、イラン人女性が自国政府を批判する横断幕をスタジアムに持ち込もうとして拘束される騒ぎがあった。ロイター通信が伝えた。

 女性はこの日、カザンで行われたイラン対スペイン戦で、イラン国内で女性が男性スポーツ大会の観戦を禁止されていることを批判する横断幕をスタジアムに持ち込もうとしたが、警備員に取り上げられ、2時間ほど拘束されて入場を阻まれたという。

 女性は15日のイラン対モロッコ戦でスタジアム内で同様の横断幕を掲げ、メディアの注目を集めていた。国際サッカー連盟(FIFA)は、「この横断幕は政治的宣伝文句ではなく社会的主張なので禁止されない」とコメントした。(アンカラ 佐藤貴生)

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