LAST-UPDATE : 2024/05/07

竹箒日記
New!お疲れ様でした(きのこ)(5/7)



2024/5/7 : お疲れ様でした(きのこ)
さらば、2024年のGW。
またいつか会いしましょう。

こんにちは。明日から現実が押し寄せてきて何もかも2年後に飛ばしたい奈須きのこです。
とはいえ今年はまだ始まったばかりだし6月にはエルデンがあるし楽しい事も
たくさんあったので未来の自分へのパスはもう少し我慢しようと思います。


   ◆


ではいつもの私生活報告から。


・『Thisコミュニケーション』
ついに終わってしまった……。完結、嬉しくもあり寂しくもある……。
人類滅亡おつかれさまから始まる、奇跡のサバイバルバトルミステリーホラーエンタメ。
あくまで個人の感想ですが、このジャンルにおいてThisコミの代わりになる漫画はないし、
この先Thisコミを越えるものはない、と思ってしまうほどの怪作でした。
連載開始時に話題になった一話からメチャクチャ面白くて引き込まれたものの、

「しかしこの設定でどうやって連載していくんだ?
 マンネリになったらその時点で台無しになる話だぞ?」

と読者の方が不安になるくらいソリッドなシチューエーションと主人公でしたが、全12巻、
一切スピードを落とさず、ブレもなく魅力も損なわず、素晴らしい地点まで駆け抜けていきました。
デルウハ殿が見た最期の景色はこの作品のゴールに相応しい、
清涼感と達成感と寂寥感、すべてが詰まった素晴らしい4ページ。
もっとデルウハとハントレスたちと所長のパニック(コメディ)サバイバルを見たかったけど、
『できることを淡々と、当然のようにやった』エンディングの満足感の前ではそんな未練も消えてしまいました。
まさに『Thisコミュニケーション』。
互いの価値観・人間性は違っても、ダイスは転がっていくのです。



・『僕が恋するコズミックスター』
3巻の帯を書かせていただきました! やったね!
一巻の時に「明確な悪役がいなくともヒーローはヒーローなのだ」と紹介したな。
あれはホントだけど3巻では嘘だ。いやヴィランはまだいないが戦わないと解決できない状況はやってくるのだ。
そして、その上でやっぱり気持ちのいいボーイミーツガールなンだ……!
はじめはキャラクターの魅力にKOされましたが、巻を増すごとにどんどんスターと叡智を
取り巻く環境が魅力的になっていきます。
私は星(スター)を擬人化したようなヒロインに弱くてね……もっとスターのテレ顔が見たいんじゃよ……みんな読んでね!

最近、邪悪なスターを書いた反動ではない。



   ◆


ではいつもの製作こぼれ話をば。


・オルガマリークエスト2
クリスマスイベの後だったので5kbぐらいでまとめる予定でしたが、思いのほかテキスト量が増えてしまいました。
やはりオルガマリーだとセリフのノビが違う……あの顔見てるだけで勝手にテキストが増えていく……おかしい、ただのやりこみバトルのはずなのに……。

今回のバトルは前回の悪かったところを改良してもらい、問題点も少なくなったと思います。
難易度はそのままですが、いつでも気軽にトライできる仕様です。
「よし。今日は30分かけて大統領とわかりあってみるか」
と時間に余裕がある時にお楽しみください。
勝つとマテリアルに情報が載るのでそちらもお楽しみください。
ほんとは遺分體ごとに足形を載せたかったけどみんな同じ足形なので断念した。


・アフターナイト
GWと夏イベの趣旨は「プレイヤーに疑似旅行を楽しんでもらう」事なんですが、
今回はそれを踏まえて温泉宿を舞台にしました。
2年前に「まほよコラボやって」と言われた時は
「ドイツの古城で、中世の魔女狩りの代名詞であるクラーマー相手にサイレントヒルやるか……」
くらいの気持ちだったのですが、色々あって温泉になりました。
昭和感を出すには日本の温泉宿の方が効果的だし、ふと『駒鳥は見た! 魔法使いは5度死ぬ』
というタイトルが頭に浮かんで、これはもうやるしかないな、と。
ギリギリまで『5度死ぬ』のままだったのですが、ネタバレになるのであえて2度に落としました。嘘は言っていない。


サーヴァント設定の話。
今ある情報だけで性能をあてこんだらあまり魅力的にはならなかったので、開き直って全部やる事にしました。
気持ち的には『魔法使いの夜 6』くらいで。
高校生活後のキャラクターたちの行き先は決まっていたので、そこからはめっちゃ早かったと思います。
ちなみに木乃美が○○になってたのは『魔法使いの夜 初回特典 映画パンフ本』にのってるよ。金鹿の項目を見るンだ。

草十郎のスキル名はああいった武芸があるわけではなく、あえて名付けるならこういう感じ、というもの。
スキル3の説明は山の人々に検閲された後のものです。
またS青子のスキル1ですが、さすがにあれは意味不明なので補足というかネタばらしを……。
我々のいる銀河は天の川銀河なんですが、遙かな時間に行ってしまった者がなんかすっごく
遠くなってしまった故郷を探している、といった意味合いです。


両儀さん。
この状況だと式は男口調なんだけど、『両儀式』として『FGO』に出演した事はなかったので、
夢の『両儀式「 」さん ver.』でいきました。
らっきょ本編の時系列とは違うし、そこはスターシステムという事で……。

士郎さん。
士郎もスターシステムですが、こちらはFateの世界線の士郎ではありません。
違う世界・違う年代に生まれて、それなりにFateな冒険をした後に老成しいた士郎さん、としています。
名字を出さなかったのはそのためです。

イシュタリンさん。
めっちゃ可愛かったよね、12才カウガール。
『若返りの秘湯』のギミックのためにイシュタルではなくスペイシュをチョイスしました。
なぜって、SW2の時に中学生リンの立ち絵があったからね!
なので森井さんには「女子校リンの立ち絵に、表情差分3枚をお願いします」とお話したら、
高速で完全書き下ろし新規立ち絵が返ってきました。
ポース差分も表示用差分も沢山ありました。化け物め。いつもありがとう!


1999年の話。
あの特異点で死亡したのはひとりだけ。
マテリアルでも提示していますが、有珠は何やっても死なない事を
あの時の草十郎は知っているので、仮死状態であろう有珠の体を回収に行ったのです。
その後にあのシーンに出くわして
「ここで青子をフォローすれば解決してくれるだろう。結果的に有珠も助かる」と決断しました。


『星が瞬くこんな夜に』
今回のラスボス戦のバトルステージ、あの開始演出がしたかった。
一番の懸念は会社がらみ・契約がらみで曲が使えないかも……という事でしたが、
打診したところryoさんは使用を快くOKしてくれました。
ありがとう、ありがとう!

思い起こせば10年以前。
「昭和が舞台の話だからこそ、EDは最新の歌を」と考え、
アニプレックスさん経由でSupercellさんにED曲の製作をお願いしました。
ダメもとのお願いでしたがryoさんは真摯に、全力で取り組んでくれて、あの曲が送られてきました。
はじめてサンプルを聴いた時、キラキラと世界が輝いて見えました。古いカラーのまほよに新しい色が加わったと震えたものです。
今回、あの時の感動をゲーム上で表現できれば、と思いラストの演出に焦点をあててイベント製作をしました。
恩返しになっていれば幸いです。

ゲーム版の『星が瞬くこんな夜に』もいいけど、アルバム収録の方もいいぞ! 聴いてね!


   ◆


そんなわけで4月は過ぎていったのでした。
また暑くなった頃にお会いしましょう。


有珠の第三臨はどういう事かって?
それはいつか、次の夜でね。




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