パナソニックは8月23日、コンパクトデジカメの新製品「LUMIX LX100M2」(DC-LX100M2)を発表した。マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼と同じ4/3型の大型センサーを搭載するレンズ一体型の高画質モデルで、2014年11月に発売した「LUMIX LX100」の小改良版。撮像素子の高画素化や操作性の向上、4K PHOTOの機能向上、Bluetoothによるスマホとの常時接続機能の追加などを図った。

価格はオープンで、予想実売価格は税別115,000円前後。発売は10月18日の予定。

  • 約3年ぶりに改良が加えられたレンズ一体型の高画質デジカメ「LUMIX LX100M2」(DC-LX100M2)。定評のある外観やボディサイズはほぼそのまま継承する

撮像素子を従来の1684万画素から2177万画素に高画素化したのが特徴。アスペクト比を切り替えても画角が変わらないマルチアスペクト機能を継承しており、標準の4:3から3:2や16:9に切り替えても画角は保たれる。有効画素数は、4:3時で17M、3:2時で16M、16:9時で15M。レンズは、35mm判換算で24-75mm相当(F1.7-2.8)の光学3.1倍ズームで、従来と同じ。

  • 光学3.1倍ズームレンズは従来と同じ。絞りリングやアスペクト比の変更レバーをレンズの付け根部分に搭載するのも従来と同じだ

3型の背面液晶はドット数を124万ドット(従来は92万ドット)に高精細化するとともに、新たにタッチパネルを搭載し、タッチAFやタッチシャッター、タッチパッドAFなどに対応。操作性の点では、ファンクションボタンを従来の3個から10個(画面内のタッチFnボタン含む)に増やし、ボタンの長押しで機能を設定できるようにした。右肩の露出補正ダイヤルは従来と同じ±3EVだが、Fnボタンを利用することで新たに±5EVまで補正できるよう改良した。

  • 背面液晶は高精細化するとともに、新たにタッチパネル化された。液晶自体は固定式で、角度を変更することはできない。EVFは276万ドットの固定式で、従来と変わらない

  • 上部に刻まれた赤い「II」のロゴが誇らしい。ズームレバーは形状を変更して操作性を高めている

4K PHOTOは、新たに4Kプリ連写など3つのモードを用意したほか、4K PHOTOの技術を利用したフォーカスセレクトやフォーカス合成、軌跡合成などの機能を追加した。

シャッターは、最大30分までのスローシャッターに対応。モノクロ撮影は、ミラーレスのGX7MK3と同じくL.モノクロームやL.モノクロームD、粒状を追加した。

充電は、新たにUSB充電に対応。本体サイズはW115×H66.2×D64.2mm、重さは約392g(メモリーカード、バッテリー含む)。