今回、コンゴ北キブからはじまった2018年2度目のエボラアウトブレイク。
現地は戦乱地にてマトモな対策とれないから炎上するぞとは、当初から指摘されてきたところではありますが、医療従事者の感染が相次いでいて、憂鬱度アップ。
- 直近3例は北キブMangina管区。今のところ5つの保健管区に限られている(Mangina in Mabalako health zone, and one health zone in neighboring Ituri province.)。
- 医療従事者の感染が10例(9例確定、1例可能性例)。エボラ治療センターではなく、その前の段階のクリニックでの感染。Manginaセンターでは医療従事者を入れ替える処置。
- 憂慮されるのは多数の避難民の存在と、頻繁な移動量。一次、すわウガンダに拡大か!と浮足立ったこともあるが、これらは検査の結果否定された。
- 8月8日からワクチン接種開始VSV-EBOV 。最近確認された13例を中心とする5つのリングを重点的に、これまで500例に接種済。
ワクチン、治療薬、エボラに対抗する武器も試用できるようになってきましたが、敵もさるものという感じですね。医療従事者が続々感染し、対してエボラ治療センターのスタッフを入れ替えると、「熾烈な闘い」という言葉がぴったりな現状です。
なお、記事中に症例数の数字は盛り込まれていますが、刻刻と変化しすぐに古くなります。最新数字は、コンゴ保健省やWHOSalama氏のツイッター御覧ください。
サラマ氏Tw
https://twitter.com/PeteSalama
コンゴ保健省Tw
Health worker among 5 new cases in DRC Ebola outbreak
WHO
http://www.who.int/csr/don/17-august-2018-ebola-drc/en/
Science
http://www.sciencemag.org/news/2018/08/congo-s-new-ebola-outbreak-hitting-health-care-workers-hard
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