スペイン・カタルーニャ州、独立の住民投票始まる
独立派勝利なら「48時間以内にスペインから独立」
【バルセロナ=白石透冴】スペイン北東部カタルーニャ州で独立を問う住民投票が1日午前9時(日本時間同日午後4時)ごろ、始まった。阻止を狙う中央政府は多くの投票所を封鎖したと主張するが、一定数の有権者が投票を始めたもようだ。投票は原則同日午後8時(同2日午前3時)ごろまで。州政府は独立派が勝てば、48時間以内に独立を宣言するとしている。
州政府が独立宣言をしても、中央政府のラホイ政権が認める可能性は極めて低い。対立が先鋭化し、混乱が起きる恐れもある。独立派が負けた場合、同州は地方選を再度実施して民意を問うとしている。
ラホイ政権は9月下旬以降、投票阻止のために強硬な手法を相次いで用いている。投票についての情報を伝えるサイト百以上の接続を遮断したとの情報もある。ある独立派団体の担当者は取材に「先日、当団体のサイトが予告なく消された」と証言した。