■はじめに
インターネットを使ったSNSやECサイト、ゲームなど様々なサービスが、人々に多くの利便性や新たな価値を生み出しています。サービス技術は、比較的短期間で製品開発が可能で、日本でも成功例や支援方法が確立されつつあります。一方、それらを支える基幹技術である高速通信やAIエンジン、CPU技術などに代表されるDeep Tech(コア技術)は、裏方的で理解が難しく、製品化までに時間と人的リソースが多くかかります。そのため、事業化リスクが高く投資等のサポート体制は十分とは言えません。しかし、基幹技術であるDeep Techなくしてサービス技術は成り立ちません。シリコンバレーでは近年、サービス系技術を提供する会社への集中的な投資から、Deep Techへの投資が積極的に行われるようになってきました。日本のは先端技術は海外からの注目が高く、2013年には、外資系グローバル企業によって、日本の大学発ロボティクスベンチャー企業のが買収等も行われされています。
「J-TECH STARTUP SUMMIT」は、ハードウェアだけではなく、組み込み型ソフトウェアやクラウド上の処理エンジン、バイオ技術、先端材料、ロボティクスなど、広義のDeep Techに焦点を当て、その重要性に注目し、Deep Techベンチャー企業のサポート体制を確立するために必要なことを議論していきます。第2回目となる今年は、「J-TECH STARTUP」銘柄として10社を選出し発表することで、日本のDeep Techへの注目度を上げることを目指します。
TX アントレプレナーパートナーズ代表理事 國土 晋吾
日経テクノロジーオンライン編集長 狩集 浩志
■J-TECH STARTUPとは?
技術をビジネスのコアコンピタンスとした事業でグローバルな成長が期待される、日本を代表する技術系ベンチャー企業を「J-TECH STARTUP」銘柄として選定します。応募基準、選考概要は以下の通りです。
<応募基準>
以下すべての要件を満たすベンチャー企業であること。
①事業分野:
技術を事業のコアコンピタンスとしていれば、ハードウェア、ソフトウェアの分野は問いません。
組み込み型ソフトウェアやクラウド上の処理エンジン、バイオ技術、先端材料、
ロボットなども対象となります。
②ステージ:
シリーズAまで、および株式公開前の企業を対象とします。ベンチャーキャピタル等から出資を
受けていても対象となります。
③規模:
以下の要件を満たす法人格であること。
・資本金額:1億円未満
・従業員数:50名以下
・大企業の子会社ではないこと
※法人の設立年は問いません。第二創業も対象となります。
<選考基準>
以下の4項目を総合的に判断して選考します。
①事業の革新性(産業構造を変えるような技術であること)
②経済的な規模(対象とする産業規模が大きく、影響が広範囲に及ぶこと)
③社会的影響力(世界社会に与えるインパクトが大きいこと)
④事業の実行力(競争優位性、マネジメントチーム、戦略の全体整合性)
<応募方法>
応募期間内に、以下①②の両方をお送りいただき、応募完了となります。
①このページの下にある応募フォームにご記入いただき送信下さい。
②別途、下記のポイントを押さえたプレゼン資料を、運営事務局(
j-tech@tepweb.jp)まで
お送りください。
(1)事業およびビジネスモデルの概要
(2)「誰の」「どのような」課題を解決したいのか
(3)課題に解決をもたらす御社商品/サービスの概要
(4)競合先および御社の競合優位性
(5)事業の経済的・社会的インパクト
<応募締切>
・2016年11月9日(水)受付分まで
締め切りは厳守とし、運営事務局の応募内容受領時刻で判断いたしますのであらかじめご了承ください。
<選考方法>
選考はTEPと日経テクノロジーオンラインが共同で行います。
<発表>
2016年11月下旬頃のプレスリリースにて公表、および2016年12月7日(水)「J-TECH STARTUP SUMMIT」にて認定賞授与を予定しています。
<「J-TECH STARTUP」認定企業の特典>
「J-TECH STARTUP」認定企業は、以下の特典が与えられます。
①技術系ベンチャー企業の支援を得意とするTEPによる多様な支援を、2017年の1年間無料で提供
②TEPの海外連携先である世界各国の「グローバルパートナー」合計22都市30名を通じた、
ネットワーク紹介等の橋渡しと、世界中のベンチャーコミュニティへの情報発信によるグローバル展開の後押し
③日経テクノロジーオンラインにて、該当企業と技術についての紹介
■お問合せ
J-TECH STARTUP SUMMIT 2016運営事務局
j-tech@tepweb.jp