ブラジルの黄熱病騒動、すでに200例以上の犠牲者を出していますが、それ以上に猿が感染死と村人による虐殺の二重苦に直面しているという話。
- ブラジルの黄熱病。ヒトの犠牲例が続いているが、猿の運命も悲惨。
- 黄熱病に感染した猿の死骸、村人が恐怖を感じる。⇒ 猿が黄熱病を媒介して広めていると流言⇒村人が猿の虐殺に動く。
- これは環境的な災害。そもそも黄熱病が猿で媒介されることはなく(ネッタイシマカ)、それどころか、流行のサインとして有用。これまで猿が死んでいなかった地区に猿の死骸が見られるようになったら、それはその地区に黄熱病が入り込んできた早期サインとなり、ワクチンキャンペーンを始める指標にもなる。
猿の虐殺は、村人が流言に惑わされた結果で、希少種の猿も犠牲になっているようです。なんとも気の毒ではありますが、動物学者にとっては”気の毒”で済む話ではなく相当な危機感なのではないでしょうか。
Brazil’s response to a huge yellow fever outbreak: Kill the monkeys