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ベイシアスーパーセンター山梨店でちょっとした変化を感じる。そして、新店出店時のある経営幹部のこと

ベイシアスーパーセンター山梨店
山梨県山梨市落合660
℡0553-21-7788
開店日 2010/9/3(9/1プレ)
訪問日 2010/10/09

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 生まれて初めてのベイシア社は群馬県吾妻。NHKで某社の店長の仕事振り(「女性パートを重要な仕事の担い手として育てる店長」みたいなテーマだったと記憶)が紹介され、その店を見に行った時、ついでに訪問。
2003年のことです。当時は食彩賓館も将来を嘱望され、バリバリに仕事をしていた時期。某社よりも、生まれて初めて見たベイシア社に驚いた。まるでアメリカのスーパーみたい(といっても当時は写真で見るだけだが)。これがスーパーセンターかと感心したもんです。
もっともその数年後、アメリカでウォルマート社の本物のスーパーセンターを見て、「日本のスーパーセンターはただのSSMじゃないか」とか生意気なことを思ったのだが。
当時としては圧倒的な低価格に驚いたが、「日本型スーパーセンター定番価格」となった今では、特に驚きはない。豆腐を見ても「食感が・・」とか、麺を見ても「色が・・」とかいろいろ注文が多くなってきた。
当時、対ベイシア社対策として東北地方のレベルの高い企業が実施していたこと。それは徹底的な食べ比べ。部門ごとに競合店と自社の販売商品を購入して、パートさんを含めて比較し評価する。勝っている物、負けている物、価格で対抗する物、品質で対抗する物を区別して部門で意思統一。「この価格でも、ウチの商品は負けない」という自信は大事。さらにすべてを価格対抗する必要はないことも。
今で言う「MDラリー(カテゴリー毎に競合店と自店商品の全品試食比較)」のハシリだったと思う。
ベイシア社を訪問する度にそんなことを思い出すのだが、中部地方にも多く出店するようになってからは、新店と言えども、訪問する意欲が湧かなくなっている。バロー社同様に「珍しい・新しい発見」ができなくなったのがその理由。
チェーンストア化されると効率化は進むが、面白さがなくなる。「面白さ」は「繁盛感」と関係があるような気がしている。何時行っても同じ売場・価格は、安心感はあるが、ワクワク感はない。他所様の企業がどのような方針で店舗を出店しようが食彩賓館がアレコレ言ってもしょうがないのだが、新店出店時は何かしらの新規取り組み・実験が欲しい。一年に10店以上新規出店をする企業であっても。
例えばある企業の新店出店風景。
出店前の最終報告会議で部門から新店での取り組み等の報告があり、その後、開店日直前に店舗で説明会を開催。パート職員が「私の売場の取り組み」について、売場前で社長以下経営幹部に説明する。
開店日は社長自らレジサッカー台付近でオープン状況を見守る。服装は従業員と同じ作業服を着ている。時に買物カゴを片付け、時にゴミを拾う。客の誰が見ても社長と思わない。
食彩賓館が時々、新店訪問時に苦言を呈する、「企業幹部のスーツ姿で売場闊歩、取引先との店内での挨拶風景、本部応援社員の私語」は、先ほどの某社社長の姿を見ているから。
そして、開店初日終了後、新規取り組み事項の反省と次の新店へ向けての会議を社長以下幹部で実施。
これを繰りかえして成功事例を既存店に導入し、活性化する。何かしら新しい取り組みをしない部門は新店だけでなく、既存店も衰退する。
だから新店は「新しいことの取り組み(チャレンジ)」が必要だと思っています。某社は当時、年間10店以上の出店をしていた時期。毎回毎回、そうそう新しい取り組みなんか考え出せないというのは「敗者の弁明」。すべてが成功するわけではない。苦し紛れのその場しのぎ的取り組みもあるかも知れない。でも考えて仮説を立て、実行し、検証、そして歯止めと事後の計画を立てるを繰り返さないと、企業の発展も個人の能力も停滞する。そして競合店との差が開くことになる。
な~んて 評論家の先生みたい話はこれくらいに。

 さて、本題。ベイシアスーパーセンター山梨店。
甲府市から山梨市まで少し離れている。どうしょうかと迷っていたのだが、なんとなく、予感がして訪問することにした。
駐車場の隅に遊歩道的な場所が設置されている。隣のぶどう園への配慮なのか、それともベイシア社の新しい取り組みなのかはわからないが、ちょっと感心。さらに視覚障害を持つ方のために道路側の歩道から店内に向かって点字ブロックを途切れることなく設置。こういった配慮を見れただけでも山梨市まで来た甲斐があった。(甲斐だけに[E:catface])
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店内はスーパーセンターとしては手狭だが、久々のベイシアの新店はいろいろと新規の取り組みを発見できた。例えば冷凍平台がなくなり、かわりにリーチインケースに変更。
(温度管理についてはこちらの記事を参照願います)
さらに一時期、使用されなくなっていた、バラ売り惣菜のフードカバーも再設置されていた。
 例の「レジでも鮮度管理」がウリの26ケタバーコードも継続(こちらの記事参照願います)。ただし、一部のレジでは判別できない。それはおかしい。これは「自働化(にんべんのついたじどうか)」的取り組みと思って感心していたが、判別できないレジがあったら意味がない。
その他、装飾も一部、目新しいものを採用するなど、なかなか楽しめた新店訪問でした。
ありがとうベイシア社。次の新店も頼むよ。
●購入商品
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・開閉ボタン付きの折り畳み傘は便利。

●資料
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Photo
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