ピラティスって、特別な人がするもの? ピラティスって、特別な人がするもの?
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ピラティスって難しい?特別な人がするもの?もっと身近にあるピラティスエクササイズ

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2016年10月14日
こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。「ピラティス」と言うと、その名前の複雑さからか『難しそう』と思われたり、スポーツ選手や俳優などが取り入れるため『セレブがやるもので、一般人がやるものではないのでは』と思われたりすることがあります。そもそもピラティスって何か、どういう人がするといいものなのか、今回は噛み砕いてお伝え致します。

ピラティスって何?

ピラティス」とは、約100年前にドイツ人のピラーティーズ氏が考案したエクササイズで、第一次世界対戦で負傷した兵士のリハビリや感染症予防に役立ち、戦後はアメリカでダンサーを中心にパフォーマンスの向上やケガの予防に効果的であると反響を呼び、現在スポーツ選手や健康・美容を求める一般人にも広まって、世界的に人気のエクササイズとなっています。

もともとリハビリプログラムにもなっていたように、低体力者にも安全に行え、整形外科のリハビリに用いられているところもあります。誰でもその人のペースと目的に応じて行えるのです。

神経やイメージ、体幹を使うのが特徴

多くのフィットネス・エクササイズは、筋肉を鍛えるものですが、ピラティスは、特定の筋肉を使い、繊細に骨を操るために、脳や神経を使って鍛える「脳トレ」「コントロール」の要素も多くを占めています。

また、細かい筋肉を使うために、イメージを使って動くことも特徴です。そして、背骨や骨盤、肩甲骨周りの「体幹」を積極的に操るように使います。

体幹を鍛えるピラティスのイメージ
画像出典: 美LAB.

これからは介護予防にも

体の機能を改善させたり、姿勢を保ち、内臓の血行を促したりする体幹部の筋肉を鍛えたり、脳や神経を使い、イメージする力をつけるなど、いつまでも人間らしく元気で幸せに生きていくために役立つエクササイズが満載のピラティス。

これからの時代は介護予防、医療費減のためにも、ますます大切になり広まっていくと思われます。

例えばこんな、シンプルなエクササイズも

【レッグサークル】
仰向けになって、片足を持ち上げて、股関節をクルクルと回すだけ。ももや股関節の力を楽にして、お腹の奥の筋肉をつかう意識を持って動かします。

【ショルダーブリッジ】
仰向けで両膝を立て、お尻から背骨を順番に、滑らかに持ち上げては下ろすエクササイズ。背骨や骨盤周りを支える細かい筋肉をしなやかにします。(写真はショルダーブリッジ)

ショルダーブリッジのイメージ
画像出典: 美LAB.

おわりに

いかがでしたか?誰にでも当てはまる可能性のある、ピラティスエクササイズ。考案者のピラーティーズ氏は、最終的なピラティスの目的を、『心身の調和の取れた健康で幸福な状態』としました。ピラティスを通して、皆さんも実現していきませんか。

執筆者:
美宅 玲子