ライブ参戦レポ/男も女も白塗りだ!BABYMETAL◇白ミサ<1日目> | たろの超趣味的雑文日記〜本と映画と音楽とBABYMETALその他諸々

たろの超趣味的雑文日記〜本と映画と音楽とBABYMETALその他諸々

趣味的なことを中心に,いろいろと思ったことを徒然なるままに語ります。映画/本/スポーツ/世の中/旅行/音楽(ヘヴィ・メタル)/BABYMETALなど。

2016年8月19日 Text by たろ a.k.a. TAROO-METAL

【会場到着】
東京テレポート駅には12時過ぎに到着。日差しが強くてムッとするような湿気の中,念のためにロッカーを確保すべく会場へ向かう。物販開始は15時30分だが,会場には早くも物販待機列ができていた。
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ロッカー確保後,昼食を摂るためにパレットタウン1階にあるロッテリアへ。リブサンド・ポークを頼んだのだが,出てきたのは半ば崩れかかったサンドだった。スタッフへの教育が行き届いていない店だなぁと半ば呆れつつ
食す。とりあえず腹を満たせればいいのだ。

今回の白ミサではGoogle+のBABYMETALコミュ・メンバーで集まって「白塗り会」を開催することになっている。集合場所はパレット・タウンの入口,集合時間は13時30分。そろそろ時間だと思いロッテリアを出ようとしたところ,「Kotaroさん?」との呼び声が。何とそこにはコミュのオーナーT氏と管理メンバーであるA氏の姿が。3人揃ってコンビニでドリンクを購入し,集合場所へ移動。途中で同じくコミュの管理メンバーであるS氏も合流。

集合場所には早くも「白塗り会」に参加する人が集まっていた。挨拶を交わし,手土産を交換したりして会場へ向かう。それにしてもみんな手間ひまかけて色々なものを作るなぁと感心してしまう。今回はBABYMETALのイラストが書かれた暑中見舞いのポストカードや,缶バッジ,大村神オリジナルのピックなどをいただいた。もらうばっかりですみません……。

【物販待機】
待機列はそれなりの長さになっていた。日差しは強烈,会場前は熱気がこもりやすい構造。この環境で日光直撃は半ば死を意味すると言っても過言ではない。幸運にも私たちコミュの有志は日陰に並ぶことができた。「やった!」「良かったね!」などと喜んでいたのだが,そんな幸運は長くは続くはずもない。しばらくすると列が整理され,前進開始。われわれは会場入口の真正面で,真夏の太陽に焼かれることになったのだ。

地獄だった。1体の女神,2体の天使,そして3体の神の姿を崇めるには,これほどの試練が必要なのか。われわれは1時間以上にわたって問答無用の日光浴をさせられることになったのだ。2014年9月の幕張も暑かった。同年12月の豊洲は豪雨で寒かった。2015年1月のSSAは寒風に身が凍える思いだった。同年6月の幕張も入場開始前は雨だった。BABYMETALのライブ当日は何かと過酷な気象条件にひたすら耐えることを強いられるケースが多いが,たぶんこの日の焦熱地獄はダントツで苛烈だったと思う。

そんな中,14時30分を過ぎた頃になってようやく物販の準備が始まった。商品搬入のためたまに入口のドアが開くのだが,その時にとてつもなく心地よい冷風が流れてきて,汗だくのわれわれをほんの一瞬だけど救ってくれた。「涼しい~」「天国だぁ~」とつかの間の幸せを実感するコミュ・メンバー。しかし天国への扉は無情にもすぐさま閉じられてしまう。「開いて天国,閉まって地獄」が繰り返されること数度。BABYMETALのどSっぷりは運営に至るまで無自覚の内に発揮されていた……。
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この状況下で物販開始が遅れたら暴動が起きかねないくらいだったが,ほぼ定刻通りに物販開始。今回のアイテムはTシャツとタオル,ホールド・チューブと新規向けのフード付きマントタオルのみ。タオルとチューブは既出の商品なので,完全な新商品はTシャツだけ。私はお目当てのTシャツを無事にゲット。コミュの方々も思い思いのグッズを購入した模様。

ここでわれわれは暑さでヘロヘロになった身体を修復すべく,屋内で一旦休憩を取ることに。会場に隣接するトヨタのショールーム「MEGA WEB」内にあるカフェで英気を養った。この世にこれほど涼しく快適な場所があるのかと天国に昇るかのような心持ち。

【白塗り開始】
白塗りの場所は会場敷地内の片隅。物販待機列の人たちの視線を気にしつつ,おもむろに白塗りスタート。会場前では大勢の人が白塗りをしているが,人の数の割に恐ろしく静かだ。みんな黙々と白塗りに集中(熱中)している。去年の「黒ミサ2」の時にも感じたが,大の大人(しかもそのほとんどがオッサン)が鏡に向かってひたすら自分の顔を真っ白に塗りたくる姿は,実にシュール。でもそれが楽しくなってしまうのだから不思議だ。
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素敵な人間性を発揮したのはコミュのオーナーであるT氏。自分のペイントそっちのけで,白塗りが上手くできない人の顔を塗っていた。さすがオーナー!GJ!
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何だかんだで白塗り終了。時刻はおよそ17時30分。入場開始まで30分という絶妙のタイミングだ。みんな揃って記念撮影。We are ready to mosh!
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【入場開始】
私の今回の整理番号はB12番。おそらくもう二度とお目にかかることはできないであろう神番号だ。顔認証を無事にクリアして場内に。スタッフの指示に従って番号順に整列し,そのまま列を崩さずに下手最前の入口まで移動。神番号をゲットした「選ばれし者たち」はいつもこうやって入場しているのかと妙なことに感心しつつ,ソロソロと歩く。何だか妙な緊張感だ。誘導スタッフから「けっして走らないように」という注意を受けて,そのまま静々と場内へ。この時後方から1人の若い女性が列を乱して勝手に前方に早歩きしていったのは残念だったが,それ以外は特に混乱もなく全員が最前列に張り付いた。

ポジションは下手のお立ち台のほぼ正面。手を伸ばせば届くのではないかというくらいの驚きの近さ。本当はもっと中央寄りが良かったのだが,初めての「VIP入場」に戸惑った上,柵の配置について何も考えていなかったので素早いポジショニングができなかったのだ。でもまぁ最前列に変わりはない。やや右手前方にお立ち台が鎮座しているのは紛れもない事実。ライブが始まったらいったい目の前にどんな光景が広がるのか想像もつかない。

客入れSEは今までとはだいぶ趣向が異なる印象。メタラーの私にとっては知らない曲ばかりだった。コアなメタルではなく,広義なロックという視点で選曲されていたように思う。ゆえに場内は「ミサ」というよりは通常のライブのような感じ。去年の「黒ミサ2」は「ブラック・メタル縛り」の選曲で会場内の禍々しさが尋常じゃなく,怪しげな「ミサ感」がビンビンに感じられたことを思い出した。個人的には去年の方が好みに合う。

開演まで30分を切った19時過ぎになって,ようやくステージ上に動きが。女性スタッフが1女神2天使4神用にストローの挿さったペットボトルとおしぼりを設置。そしてドラム・ライザーの斜め前方に置いてある台の上にそっとキツネ面をセッティング。フロアに背を向けた状態だったのでほとんどの人には見えなかったはずだが,下手よりの私の目にはこっそりとキツネ面を置く様子がハッキリと見て取れた。

その後,各楽器のローディーが登場。機材の最終チェックを行っていた。上手と下手にはESPのE-II ARROWが置かれている。どうやら大村神と藤岡神はARROWでスタートするようだ。間近に見るととんがったシェイプとピンクのラインが実に印象的でかっこいい。

【開演】
定刻の19時30分を少し過ぎて,場内が暗転。「ウォー!!」という大歓声が上がる。いよいよ白ミサのスタートだ!

まずは人生初の最前列でステージを目撃した感想を。

最前列でYUIMETALとSU-METALのダンスを目撃し,これはもうダンスの範疇を超えていると思った。その力強さと正確無比な動きはまるで体操の演技か空手の型を見ているよう。映像ではおろか会場にいても遠目には絶対にわからない激しさだ。もはやダンスではなく格闘技。彼女たちはアスリートだ。

YUIMETALとMOAMETALがパフォーマンス中頻繁にアイ・コンタクトを取ることは有名だが,まさかこれほどとは思わなかった。これも最前列ゆえの新発見。事あるごとに目配せをして,互いに何かを確認し合っている様子が頻繁に見られた。

MOAMETALは終始笑顔。オーディエンス一人ひとりの目をしっかりと見る。YUIMETALはシリアスな表情と天使のような笑顔を瞬時に切り替える。表情の変化には2人の性格の違いが如実に出ていて面白い。映像作品を観て知ってはいたが,実際に観るのと映像経由で観るのとでは実感が大違い。事あるごとに彼女たちの表情をチェックできるのは最前列ならではの醍醐味だ。

MOAMETALの力強い二の腕は素晴らしい。こんなことを言うと女子高生としては嫌かもしれないが,ハードなダンスをする職業上は好ましいことだと思う。適度に筋肉がついていて,とてもしなやか。何より健康的で好感が持てる。

そんなMOAMETALと比べるとYUIMETALは確かに細い。しかし見ている方が心配してしまうような一時期の細さではなかった。さすがにパワフルな印象はないが,研ぎ澄まされたようなシャープな雰囲気は美しくもあり,かっこ良くもある。

さて,SU-METALである。この鋼鉄の女神は基本的にセンターで歌っているが,間奏部分で煽る時などに両サイドに降臨することがある。今回も何度か下手を襲撃。YUIMETALやMOAMETALとはまったく異なる雰囲気を身にまとっているなぁと惚れ惚れしながら眺めていた。誰もが言っていることでありふれた表現になってしまうが,とにかく神々しいまでの美しさだった。

そんなSU-METALだが,時に「破顔一笑」という表現がピッタリの笑顔でステージ上を走り回ることがある。SU-METALではなく中元すず香を感じさせる満面の笑み。THE ONE限定ライブの気楽さ故かもしれないし,あるいは単に白塗りのわれわれが面白かっただけかもしれないが……。凄みを感じさせる鋼鉄の女神の表情と,おそらくは素に近い19歳の女の子らしい笑顔のギャップ。これもまたSU-METALの魅力だ。

肝心の歌についても触れないわけにはいかない。この日のSU-METALの歌声は良い意味でいつものSU-METALだった。とにかく力強さが尋常じゃない。昨年12月の横アリの時よりもパワフルだった気がする。意図的かどうかはわからないが,ビブラートを少し効かせて歌うシーンもあり,表現力が向上していることは間違いない。

今日のライブでは音響上の問題か,声が時にバックの轟音に埋もれてしまったり,ピッチが微妙にずれたように感じることが何度かあった。しかしそう感じた次の瞬間,その微妙な感じをねじ伏せるかのように一段と力強く歌うSU-METAL。かつてインタビューでSU-METAL自らが言っていたように,ライブはCDの再生会ではない。声が裏返ったり,かすれたり,その時のコンディションに応じて色々なことが起こりうる。そんな微妙な揺らぎもライブの楽しみのひとつなのだ。

最前列に陣取ってもう一つ分かったのは,神バンドの多様なアクション。もちろん鉄壁の演奏が第一で,ものすごく魂が入ったプレイっぷりは思わず見とれてしまうほど。しかし神々はけっして演奏一辺倒というわけではなく,随所に様々なアクションを入れて実に頻繁に観客を煽るのだ。3人に負けず劣らずの役者ぶり。大村神は逆サイドだったのでよく分からなかったが,藤岡神,BOH神,青山神は表情や仕草でとても積極的に観客を煽っていることが確認できた。

00.オープニング・ムービー
過去の黒ミサと赤ミサを振り返りつつ,新たなるミサの開始を告げる内容。やっぱりBABYMETALのライブはムービーがあると雰囲気がより「らしく」なる。会場のテンションを高めるには欠かせない演出だ。

01.BABYMETAL DEATH
最前列の素晴らしさに圧倒された。ふと気づけば目の前のお立ち台にはMOAMETALが降臨中。近い。あまりに近い。この近さは何なのだ。綺麗にひかれたアイシャドウまでよく見える。YUIMETALが降臨した時には腕の産毛まで見えた。躍動する二の腕の筋肉が収縮する様子もはっきりと見える。あまりに近いため,最前列だとお立ち台上のYUIMETALやMOAMETALを文字通り拝むかのように見上げる姿勢になってしまう。白塗りの集団がお立ち台の女神や天使をあがめ奉る密教の儀。そんな図式か。

最前列という領域は,こんなにも近くてリアルなのかと正直びっくり。もちろん「レスをもらう」ことの意味もよく分かった。いったい何度,視線が合っただろう。圧縮も想像よりは大したことがなかった。後ろからの圧だけに対処すればいいのだから,意外と楽。むしろ中盤の方が前後左右から押されまくるのでキツイかもしれない。

02.ヤバッ!
曲もダンスも個人的に大好きな曲。この曲のダンスはとても魅力的だと思っているのだが,それを最前列から観ることができたのは実に幸運だった。とりわけ「ヤバッ!」と言ってYUIMETALとMOAMETALが固まるシーンでのYUIMETALの表情が秀逸。心底ビックリしている人形のようで,演技力が高いなあと感激した。リズムに合わせて腰を左右に振る場面のしなやかさも素晴らしい。「Angel of Dance」の面目躍如。躍動感あふれるダンスに目が釘付けだった。

03.いいね!
煽りがなぜか「スカイツリー!」だった……。目の前にいたYUIMETALが「なぜスカイツリー!?」という感じの微妙な笑顔を見せていたのが印象的。「いいね!いいね!」でYUIMETAL,MOAMETALと何度目が合ったことか。

04.Catch me if you can
ワンマンだろうとフェスであろうと欠かすことなくセットリストに組み込まれる鉄板曲は今日も健在。すさまじい迫力で超絶技巧を見せつけた神々のソロに続いて,3人が元気よくステージに駆け込んできた。BABYMETAL随一の攻撃力を誇る曲の登場で,場内は興奮のるつぼと化す。

欧米ツアーで披露された「ビッグなサークル作れ!」という煽りは,「ウェーブを作れ!」という煽りに変更。多くの人が語っているように,これはサークルを作れない東京ドームでの予行演習だろう。ただしそれほど大きな会場ではないので,実際にどれだけの練習になったかは不明だが……BABYMETALのためのと言うよりはファンに向けての練習・告知だったののかもしれない。「ドームはこうなるよ」という。

ちなみにこの曲ではMOAMETALと何度となく視線が合った。「ま~だだよっ!」と言って一瞬固まったあとしばらく見つめ合うという事態も勃発して,最前列の幸せを噛み締めた次第である。

05.GJ!
待望の日本初披露。破壊力が尋常ではない。ヘヴィなグルーブ感がアルバムよりも格段に増していて,とてもライブ映えする曲に成長していた。BLACK BABYMETALの曲は"おねだり大作戦"にしても"4の歌"にしてもオーディエンスを煽る力が尋常ではないが,"GJ!"は曲の完成度が高いという点でその2曲を上回っていると思う。

06.Amore - 蒼星 -
今日のハイライトの1つがこの曲だ。進化し続けるSU-METALが目の前で絶唱するこの曲を体験できることが全て。4月のウェンブリーでこの曲を世界で初めて披露した時にSU-METALが放った尋常ではない眼光の鋭さが脳裏を一瞬よぎったが,今日のSU-METALにはそこまでの殺意を感じなかった。激しいけれど,どこか穏やか。ライブを重ねてこの曲を歌い続けてきたことにより,おそらくこの曲の世界観とメッセージを自分の血とし肉とすることができたのだろう。曲を自分のものにしたという自信がなせる余裕。壮絶な中にも不思議と静謐さを感じさせる圧倒的なパフォーマンスだったと思う。

07.ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
ダンサンブルな曲に会場は大いに盛り上がった。アイドル的要素が強い曲なので今後セットリストに組み込まれることはあまり多くはないかもしれないが,たぶん今日のような限定ライブでは積極的に披露されるのはないか。

この曲もちょっぴりコミカルなダンスが魅力だ。まだまだパワーアップしている3人なので,見るたびに印象が異なる。今日はいつにも増してダンスが「大きいな」と感じた。それだけダイナミックだったということだ。

08.メギツネ
欧米ツアーで初披露された「Jump! Jump!」の煽りがとても良い。この曲が元来持っていたお祭り的な盛り上がりに拍車がかかる。いつも鋭いSU-METALの眼光が今日最も鋭くなった瞬間は,この煽りでキツネ面を片手に観客を見渡した時。そんなに睨む場面ではないのだが,まさにキツネに憑依されたかのような目力だった。殺されたくない観客は,指示に従ってジャンプするしかない。

最近のライブではこの曲での変顔対決も注目だ。下手側に陣取ったのでMOAMETALの表情がよく見えると思っていたのだが,実際にはSU-METALの背中に遮られてしまい,MOAMETALの顔は右半分しか見えなかった。それでも目を皿のようにして確認した結果,たぶんMOAMETALは両目をギュッとつぶっていたと思う。そこまで激しい変顔ではなかったような……。

ちなみに,どの曲かは忘れてしまったが,MOAMETALは藤岡神とにらめっこ的な対決をしていたはずだ。ステージ上では,たぶんフロアにいる私たちには気づかれない所でいろいろな対決が繰り広げられているに違いない。それはすなわち彼女たちなりのコミュニケーション。ステージ上の7人が強固な信頼関係で結ばれることの証だろう。

09.ヘドバンギャー!!
今夏の欧米ツアーではほとんど披露されなかったが,今日久しぶりに体感して改めてその攻撃力の高さに驚いた。会場を一瞬にして興奮と熱狂の渦に巻き込んでしまう扇動力の高さは圧巻のひと言。ヴォーカリストとしての力量が格段に向上しつつあるSU-METALと,ダンスの力強さとスピード感が尋常ではないレベルに達しつつあるYUIMETALとMOAMETALによる「最新型ヘドバンギャー!!」は,初期のパフォーマンスとは別次元の迫力を伴うようになった。

10.Road of Resistance
最前列付近ではギターに合わせて「ウォ~オ~オ~」とイントロ合唱が発生。個人的にはとても嬉しくて,全力で歌った。ギターが奏でるメロディーに合わせて歌うのは実に気持ち良い。JUDAS PRIESTやIRON MAIDEN,METALLICAをはじめとするメタルのライブでは,ギターに合わせて歌うのは定番の楽しみ。BABYMETALでも定着してほしいと切に思う。

この曲はYUIMETALのパフォーマンスにも注目だ。この曲が大好きだというだけあって,YUIMETALの表情は凛々しい美しさに満ちていて真剣そのもの。時にやわらかな笑顔になるものの,基本的には一生懸命な表情を維持している。そんな様子を見ていると「心が真っ直ぐな子なんだろうなぁ」と感じ入ってしまう。大量に汗をかき,いくぶん顔を上気させながらの全力パフォーマンス。それはまるで部活に励むスポーツ少女のようで実に清々しい。

MOAMETALは相変わらずのキラーっぷりを発揮。「Go for Resistance」と歌う直前の部分でMOAMETALと数秒間見つめ合ってしまった……。

【終演】
終了後はミサ恒例の「記録の神」による記念撮影。脚立に登って撮影していたのだが,支えるスタッフが途中で姿を消してしまい,ちょっとまごつきながら脚立を下りる神の姿がなんだか微笑ましかった。

汗だくになりながら会場から脱出。もちろん半ば放心状態。ドリンクをもらってロッカーから荷物を取り出し,コミュの方々と再合流。心地良い疲労感と尋常ではない多幸感に身を浸しつつメイクを落とし,世を忍ぶ仮の姿に戻って集合写真を撮影。次に会うのが東京ドームの人もいれば,明日また会う人もいる。打ち上げに向かう人もいれば,帰路につく人もいる。そんなこんなで1日目は終了したのだった。
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"ギミチョコ!!もなければ"イジメ、ダメ、ゼッタイ"も"KARATE"もないセットリストなのに,この充実感と満足感は何なのだろう。わずか1時間という短いライブ。10曲を一気に力強く駆け抜ける点では伝説の武道館公演とほぼ同じ。しかしその内容は雲泥の差だと思う。あの時は体力的にギリギリだったが,それはもう今は昔の話。貫禄と余裕を感じさせる王者の風格漂うステージだった。そんなステージを明日も観ることができるという幸運に感謝。

【セットリスト】
BABYMETAL APOCRYPHA - THE WHITE MASS -
17th AUGUST 2016 at ZEPP TOKYO


~オープニング・ムービー
01:BABYMETAL DEATH
02:ヤバッ!
03:いいね!
~神バンド・ソロ
04:Catch me if you can
05:GJ!
06:Amore - 蒼星 -
07:ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
08:メギツネ
09:ヘドバンギャー!!
10:Road of Resistance