トルストイの3つの質問 | 人生はラ★ラ★ラ ~ Hotchpotch★Blog ~

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人生を100だとしたら・・・
悲しいときはシクシク泣いて(;_:)4×9=36 
嬉しいときはハッハと笑って(^○^)8×8=64 
足したら全部で100になる(^_-)-☆
人生は幸せの方が多いんだな(^v^)


今読んでいる文庫本・・・(^_^)

「言い訳」をやめるといいことがたくさん起こる!—「思い」と「言葉」が人生をつくる

この中で紹介されていた作品がこれ・・・(^-^)

『 トルストイの3つの質問 』

なかなか興味深い話なので・・・

読んでみて(^_-)

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主人公の王様は、3つの事柄についての真理を知りたいと思っていました。

① 行動を起こすのに最も適したときはいつか?
② 耳を傾けるべき人は誰か?
③ 何をするのが一番正しいのか?

この3つについての答えを知りたいと思った王様は、賢者として知られるある隠者に会いに出かけます。

みすぼらしい服を着て庶民の姿で会いますが、隠者は何も答えてくれません。

隠者が花壇の土を耕しているのを見て同情した王様は、代わりましょうといって、何時間もひたすら花壇を耕しました。

もう一度質問をしようとしたとき、腹に大怪我をして血を流した男が森の中から走り出てきたのです。

隠者と王様はその男をすぐ家に入れて、傷の手当をしてやりました。

翌朝、目を覚ました男は、王様を見るなり許しを請いました。

王様にはこの男に見覚えがありません。

男は言いました。

「あなたは昔私の兄を殺し、財産を取り上げたのです。あなたが一人で森に出かけたと聞いて、帰り道で待ち伏せて殺そうと隠れていました。ところが、あなたの家来に見つかり、格闘の末に痛手を負い、もしここで手当をしてもらえなかったら、私は間違いなく死んでいました。
あなたは私の命の恩人なので、もし許していただけるなら、今後は最も忠実な下僕としてあなたに仕えたいと思います」

王様はその男を許しただけでなく、主治医を呼んで看病させ、前に取り上げた財産を男に返すと約束しました。

王様が外に出ると、前日耕した花壇に隠者が花の種をまいていました。

最後にもう一度、同じ質問をしようとすると、隠者はこう答えたのです。

「答えはすでに出ているではないか」

王様は腑に落ちませんでしたが、隠者の説明はこうです。

① 行動を起こすのに最も適した時とは、あなたが花壇を耕していた時だ。
② 耳を傾けるべき人とは、私(隠者)だ。
③ 一番正しいこととは、あの男を手当してやったことだ。

これはどういうことか?

もし王様が隠者に代わって花壇を耕さず王宮に帰ろうとしていたら、途中で男に襲われて絶命していただろう。

なぜ王様が花壇を耕したかというと、隠者に同情したからだ。

もしあの男の手当をしてやらなかったら、王様は彼と和解することもなく、彼はむなしく死んでいただろう。

ここで、王様の3つの質問を整理してみましょう。

① 何かをするのに一番良いときとは、「今」である。

私たちが自分の力を発揮できるのは、今しかありません。
思いやりの心を持っているあなたが、今をおいて、その思いやりをいつ施すことができるでしょうか? 

② 働きかけるのに一番大切な人とは、「今あなたの目の前にいる人」である。

「あの人は私の心に適わないから、適うように変わってくれたら、受け入れてあげよう」
「あの人が私の目の前から去って、もっと私に合う人が来てくれたら、心を開いて仲良くしよう」
などと考えがちですが、そのようにして私たちは「働きかけるのに一番大切な人」を失っています。

③ 何をするのが一番大切かというと、「今眼の前にいる人に、その瞬間、思いやりの行動をすること」である。
私たちが今ここにいるのは、目の前にいる人に奉仕し、手を差し伸べ、許し、協力して働き、理解してあげるためです。

そして隠者はこう締めくくります・・・

「よいかな、大切なときは一つしかないそれは今だ。今が一番大切なのだ。
私たちが力を発揮できるのは、今だけだ。一番大切な人は、あなたが今ともにいる人だ。
この先誰とかかわり合いになるかは誰にもわからない。そして、一番大切なことは、今そばにいる人に
親切にすることだ。その目的のためだけに、人はこの世に生まれてきておる。」

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今、この瞬間、一緒にいる人を大切にするという考えが未来を明るい方向へ導く・・・

そういうことなんだろうな・・・

僕も含めて、『今』という時間の大事さを人はなかなか理解できていない・・・

いや、理解できているんだけれども、大切にしていない・・・

目の前の人を大切にすること・・・

それが思いやりとなり、慈悲になるのだろう・・・