労組の役割、漫画で描く 連合、小学生向けに
働くことの意義や労働組合の役割を描いた小学生向けの漫画「働く人たちのひみつ」を連合が企画し、学研パブリッシングが出版。約2万7千部を全国の小学校や公立図書館に寄贈した。
不払い残業や過労死問題、貧しい国の労働者を保護するため適正な価格で生産物を取引する「フェアトレード」、2004年の日本プロ野球選手会によるストライキにも触れており、大人にも読み応えのある内容になっている。
労組の組織率低下が続いており、連合は「小学生の段階から、労働者が協力し合うことの意義を教えられないか」と発案。連合傘下労組の新組合員のほか、職場見学会でも配布される。
漫画は「人はどうして働くの?」「労働組合はどうして生まれたの?」など4章立て。欄外には労働基準法や最低賃金、ワーキングプアなど「豆知識」も載せている。128ページで500円。〔共同〕