暗黒化が止まらないBABYMETALの「ドレッシーな戦闘服」 | たろの超趣味的雑文日記〜本と映画と音楽とBABYMETALその他諸々

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2017年4月23日 Text by たろ a.k.a. TAROO-METAL

 

RED HOT CHILI PEPPERSとのツアー真っ只中のBABYMETALだが,オープニング・アクトとして10公演をこなす今回のこのツアーから,ご存知のようにコスチュームが刷新された。

 

BABYMETALといえばデビュー当初から赤と黒がテーマ・カラーだ。衣装はもちろんのこと,アルバムのジャケットやステージ・セット,各種グッズやwebサイトのデザインなど,何かにつけて赤と黒が多用されている。もちろん例外がないわけではなく,例えば去年の東京ドーム公演1日目では黒と金を基調としたゴージャスなカラーリングの衣装が例外的に用いられて特別感を演出した。しかし翌2日目には赤と黒に戻っている。基本はあくまでも赤と黒なのだ。ところが――。

 

写真=BABYMETALのFacebookより(以下同)

 

4月12日のワシントン公演で初披露された新コスニュームは黒と銀中心のデザインだった。赤が使われているのはYUIMETALとMOAMETALの衣装のみで,それも首回りと肩の袖周り,そして髪飾りで申し訳程度に使われているくらい。SU-METALに至っては赤は一切使われていないという大胆さ(あくまでもTwitterでアップされた公式写真を見たかぎりでの話)。

 

赤という華やかで情熱的なカラーがほぼ使われなくなったことにより,当たり前だが全体的にとても黒くなった印象を受ける。2016年にスカートの色が赤から黒に変わった時にも「ずいぶんと黒くなったな」と感じたものだが,今回もそれに劣らず「暗黒化」が進行しているのではないか。とはいえそれは決して地味になったというわけではない。胸まわりに銀色がふんだんに使われていることに加えて,銀色のラメがあしらわれているとおぼしきスカートは光を浴びると綺麗に輝く。全体として見ればキラキラしていてとても華やかだ。硬質感あふれるメタリックな雰囲気は以前よりもむしろ強まったように感じる。

 

新コスチュームは,色合い的にはJUDAS PRIESTが打ち出した「スタッド&レザー」の系譜に属するメタルの正統派と言えよう。2014年の衣装と比べれば一目瞭然だが,「メタル・ウォリアー」とでも呼びたくなる戦士っぽい雰囲気が増している。美しさにますます磨きがかかる3人のビジュアルとはおよそ相容れない硬派な作りは,可愛らしさよりもかっこよさ重視。その特徴をひと言で表現するなら「ドレッシーな戦闘服」だろうか。SU-METALは今年20歳,YUIMETALとMOAMETALは18歳になる。少女らしさからの脱却もテーマなのかもしれない。

 

▲2016年のコスチューム 

 

▲2015年のコスチューム 

 

▲2014年のコスチューム

 

 


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