『言語都市(ハヤカワSF 5008)』
チャイナ・ミエヴィル、2013、『言語都市(ハヤカワSF 5008)』、早川書房
異星人テーマSFで、言語を扱っているのだけれど、よくわからない(理解するのが難しい)作品だった。ただ、二人(ここが、この物語のポイント)の言葉が重なって意味を成す言葉になるというメタファーは興味深かった。言葉は一人の言葉に意味をもたせるわけだが、二人の発する音によって意味が異なるという。文字の表記がふたつの言葉を重ねてあるのだけれど、後半になってくると、同じ言葉があわせて表記されるようになってくる。それより前は、二行になった文字表記は異なる内容なのだが。これは、言語のアナロジーとして興味深い。ふたつ(でなくても、みっつでも、よっつでもよいのだが)の言語が重なったところでどのような意味が相手に伝わるのかという、ある種の言語ゲーム、もしくは、意味論的世界が描かれる。
ただ、ストーリーの流れとして、何が意図されているのかよくわからない(私には)。大団円である必要はないのだが。
異星人テーマSFで、言語を扱っているのだけれど、よくわからない(理解するのが難しい)作品だった。ただ、二人(ここが、この物語のポイント)の言葉が重なって意味を成す言葉になるというメタファーは興味深かった。言葉は一人の言葉に意味をもたせるわけだが、二人の発する音によって意味が異なるという。文字の表記がふたつの言葉を重ねてあるのだけれど、後半になってくると、同じ言葉があわせて表記されるようになってくる。それより前は、二行になった文字表記は異なる内容なのだが。これは、言語のアナロジーとして興味深い。ふたつ(でなくても、みっつでも、よっつでもよいのだが)の言語が重なったところでどのような意味が相手に伝わるのかという、ある種の言語ゲーム、もしくは、意味論的世界が描かれる。
ただ、ストーリーの流れとして、何が意図されているのかよくわからない(私には)。大団円である必要はないのだが。
言語都市 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ) | |
チャイナ・ミエヴィル | |
早川書房 |