富山マネジメント・アカデミー

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オーナー型の中企業の健闘

2018年09月24日 | Weblog

リーマンショックという歴史事件があった。いまも後遺症はある。さて、語呂合わせだが、日本では、リーマン劣化が起きている。東芝、シャープ、神鋼・・・電力企業・・・、サラリーマン経営者には、オーナー経営者に比べ、総じて人格形成の余裕がない。きちんと帝王学を学んできたオーナー経営者は、十分に読書の時間がある。大企業では、すでにオーナー型の経営者がオペレーションできる事業規模を超えている。松下電器からパナソニックへの進化は、コソ泥化したサラリーマン経営者の画策を洗い流す過渡期が相当に長かった。経営学では、資本を所有する経営者から、経営を専門職とする経営者への移行を進化ととらえるむきがある。しかし、オーナー型でも、養子の制度を活用し、当主を襲名する歌舞伎などの古典芸能の世界の事業伝承が有効な場合がある。家伝のノウハウが、時代に合わせ磨かれていく場合である。これは、BtoBの伝統産業では可能である。BtoCでは、持続性が難しい。富山県では、稲垣さん、翠田さんは、オーナー型の進化系である。特にノンアルコールの飲料文化から、健康飲料への挑戦により、トンボ飲料にくわえバランスという子会社の成長へと進化している。文苑堂の父子である吉岡会長・吉岡社長も、衰退する書籍の小売業の業態を必死に進化させようとしている。インタネット通販の軍門に潰されないように、消費生活の見える化、皮膚感覚系へ訴える空間を追求されている。まずリスクを背負って、「利他」の商品やサービス空間を年齢別の市場にむけ発信されている。

 

 

 

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