日本百名道に選ばれる「やまなみハイウェイ」の魅力
湯布院から車で5分ほどのところから、「やまなみハイウェイ」(県道11号)が始まる。道のりには雄大なくじゅう連山の絶景に加え、レジャースポットや温泉、高原グルメなどがそろう。まさに“ドライブの王道コース”だ。
季節を問わず多くの観光客が訪れる「やまなみハイウェイ」。北は由布院、南は熊本県阿蘇郡南小国町を結ぶ約1時間のドライブコースには、定番の観光スポットが数多く点在する。
やまなみハイウェイのドライブで体感してほしいポイントは、とにかく“疲れを癒やす”ということ。ドライブを満喫したり、くじゅう連山の登山でリフレッシュしたり、温泉で体を癒やしたり、グルメを巡ったり……。それら全てを叶えてくれるのが、やまなみハイウェイなのだ。
取材/櫛野 千賀子、2016年 2月
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日本百名道に選ばれる「やまなみハイウェイ」の魅力
大分県由布市水分峠と熊本県阿蘇市一の宮町を結ぶ「やまなみハイウェイ」は、九州が全国に誇る絶景のドライブルートで、“日本百名道”にも選ばれている。正式名称は「県道11号」。全長約50キロの道のりには、雄大なくじゅう連山や飯田高原、瀬の本高原などの大自然が広がり、周辺には観光牧場や温泉など見どころや寄りどころが多い。
「春夏秋冬と季節ごとに色んな表情があるんですよ。なので、やまなみハイウェイのリピーターの方は、年に4回は訪れますね」と達人・関坂さんは言う。新緑や紅葉、雪などの時期には、四季折々の色合いの大パノラマとなり、ドライブ中の車窓からは大高原に放牧された牛や馬も見える。飲食店では新鮮野菜や豊後牛を味わえ……と、さまざまな感動が旅行者を待ちうけている。
タデ原湿原 おすすめ絶景ビューポイントの歩き方
やまなみハイウェイの近辺には、山を身近に感じられるスポットが多い。関坂さんが最初におすすめするスポット「タデ原湿原」は、くじゅう連山の北側に位置し、九重火山群の山麓湧水地につくられた湿原だ。
野焼きによって湿原環境が維持され、希少な植物をはじめ多くの生き物が生息。2005年には国際的に重要な湿地として「ラムサール条約」の登録地に指定された。タデ原湿原と周辺の森林内には自然研究路が設置されており、誰でも自由に散策できる。所要時間は20分~60分、距離は800メートル~2.5キロで三つのルートがあり、自分に合わせて選べる。
ちなみに、このようなタデ原湿原の恵まれた環境は、地元ボランティアによるゴミ拾いなどの自然保護活動によって保たれている。現地の人々の自然を思う気持ちによって保たれている美しい景色を見て、私たちが自然を大切にする心を知る ―― そんな散策スポットでもある。
見て、触れて、食べて。大自然を丸ごと楽しむ「やまなみ牧場」
関坂さんがおすすめする次のスポットは、「国立公園 九重 やまなみ牧場」。馬やうさぎ、やぎ、アヒルなど多くの動物と触れ合える「ふれあい広場」をはじめ、レストランやパン工場、乗馬場やブルーベリー園、温泉施設までそろった観光牧場だ。
施設への入場料や駐車料は、ともに無料。ふれあい広場では、動物への餌やり(一つ100円)や、うさぎを抱きながらの記念撮影ができるほか、予約すればパン作りやミルク搾りなどの体験も可能。レストランでは豊後牛や地鶏など大分グルメが味わえ、自家製牛乳やヨーグルトなど土産物もそろっている。
やまなみハイウェイから国道442号へ足を延ばして
大分から熊本阿蘇を通るやまなみハイウェイ付近には、自然スポットも多い。少しルートを外して寄り道をしながら、新しい店や自分だけの絶景ポイントを探すのもいい。寄り道の一つにおすすめなのが、やまなみハイウェイの瀬の本から竹田方面に延びる「国道442号線」。絶景ポイント「あざみ台展望台」や、搾りたてのゴールデンミルクが味わえる「ガンジー牧場」など、見どころが多い。
中でも関坂さんが大好きな場所として挙げるのは、九州最大級のフラワーパーク、「くじゅう花公園」だ。東京ドーム四つ分の広さがある花畑には、春はチューリップ、夏はラベンダー、秋はコスモスなど、年間500種500万本の花々が咲く。くじゅう連山の緑の中に鮮やかな色の花のじゅうたんが広がる風景は一見の価値ありだ。
園内には、花の香りをテーマにしたショップや土産物店、自然食レストランやカフェ、スイーツ店などの施設もあるので、思い思いの時間の過ごし方ができる。
達人がおすすめする「やまなみハイウェイ」の見どころ
やまなみハイウェイの絶景ポイント
自然豊かなやまなみハイウェイには、壮大な景色を楽しめるポイントが多くある。その中でも、車やレンタカーで立ち寄りやすい絶景ポイントを紹介。
- おすすめポイント
- くじゅう連山に囲まれたやまなみハイウェイは、道中の景色全てが絶景といっても過言ではない。「朝日台レストハウス」は、やまなみハイウェイでも老舗のドライブインで、周辺のおすすめ観光情報を集められる。「牧の戸峠」では軽装でも山散策ができるので、ふらりと登山気分を味わいたい時におすすめだ。「山恵の湯」では立ち寄りだけではなく、隣接する星生ホテルで宿泊が可能。ゆっくり九重観光と地元グルメを楽しみたい時におすすめだ。
やまなみハイウェイ沿いのおすすめ立ち寄りスポット
やまなみハイウェイ沿いには自然を体感できるレジャー施設や観光スポットなどが多い。ドライブ途中にふらりと立ち寄れる、おすすめスポットを紹介。
- おすすめポイント
- 「飯田ドライブイン」はJA九重直営のドライブインで、その日に地元の農家で獲れた新鮮な農産物が多くそろっている。「長者原ビジターセンター」のすぐ裏手にはタデ原湿原があり、山登りを楽しみたい人におすすめ。また、やまなみハイウェイ沿いには「エルランチョグランデ」や「やまなみ牧場」、「くじゅう自然動物公園」など、動物と直接触れ合える施設も多い。乗馬や観光牧場など、子どものいる家族連れにおすすめだ。
ドライブ途中の立ち寄りグルメ&スイーツ
広大な自然を生かした高原グルメ。緑に囲まれた自然いっぱいの中で味わうグルメは格別だ。
- おすすめポイント
- 「べべんこ」や「ミルクランドファーム」など、やまなみハイウェイ沿いはくじゅう阿蘇の自然を生かしたグルメの店が多い。豊後牛やソフトクリームなどは、店ごとに工夫を凝らしている。「シェ・タニ」のある瀬の本高原付近には、温泉やスパリゾート、高級旅館、パン屋やイタリアンレストランなどの施設が充実。ゆっくりと散策して、お気に入りの店を見つけてほしい。
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