現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第136回:フィクション

2017-03-17 04:40:50 | 日記

「おれは小池百合子東京都知事に頼みたい事がある」

 Nは仲間の顔を見てこう言った。

「何なのNさん、聞かせてよ」

「語っていいか」

「いいよ」

 Nは仲間を見て微笑んだ。

「今から韓国では反日感情が高まるだろうな。日韓の国家レベルの交渉では緊密な関係を構築するのは難しいと思うよ。そこで小池東京都知事に都市レベルで日韓の絆を深めて欲しいと思っている。東京とソウルとの緊密な関係が構築ができれば、日韓の将来に大いにプラスになる」

 Nのこの言葉に仲間は、

「難しい仕事だが、成功すればアジアの安定につながる」

 こう言うのだった。

「アジアを戦場にするわけにはいかないんだ」

 Nのこの言葉に、仲間は黙って頷いた。


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