やり過ぎシリーズ最新作は『ペヤング 酸辣MAXやきそば』。強烈なすっぱ辛さでむせること、確実の問題作!

酸っぱくて辛いという中華料理界でも好き嫌いの分かれる酸辣湯(サンラータン/スーラータン)をベースに生まれたのが『ペヤング 酸辣MAXやきそば』。その酸味は、急いで食べると確実にむせる強力タイプ。気をつけて食べよう。

吐き出したいけど飲み込みたくなるという喉元の葛藤バトル。これぞ新たなお楽しみ!

ペヤングのMAXシリーズといえば、その極端さでおなじみ。脂っこすぎる「ペヤング 背脂MAXやきそば」、クセの強いパクチー入れ過ぎの「ペヤング パクチーMAX やきそば」、ワカメで麺が見えなくなり過ぎの「ペヤング わかめMAXやきそば」、鼻つまみ者になり過ぎの「ペヤング にんにくMAXやきそば」と今までも問題作を投入してきた。

 

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その源流となるのは「ペヤング 激辛やきそば」だろう。おそらくそのサブキャッチコピーとして”辛さレベルMAX!!”と表記されたことが全ての始まりではなかったか。その激辛ぶりは極端で、食べ続けるのが辛くなるほど。痛みさえ感じさせる凶暴ぶりで、実はペヤングの空白期間前から存在した、元祖MAXシリーズとも言うべき一品。


その流れを受けている製品なので、もちろんただでは済まない。まるか食品『ペヤング 酸辣MAXやきそば』(111gうち麺90g・希望小売価格 税抜185円・2017年4月10日発売)は、やはり凶暴アグレッシブな問題作だった。


麺はいつもの油揚げ麺。題材は酸っぱくてラー油の辛さもある、酸辣湯という中華料理の温かいスープメニュー。酸辣湯麺という形で店舗では提供されることが多く、インスタント商品も数多く存在する人気メニューだ。そう、程よい酸味と辛味がクセになる、好きな人はハマりやすい味わいが特徴。


ところが『ペヤング 酸辣MAXやきそば』は、その”酸”の部分にスポットを当てて、MAX化。尋常ではない酸っぱさのやきそばという奇妙なものを作り上げた。作り方は通常ペヤングと同様。かやくがキクラゲ、にんじん、たまご、ねぎというラインナップになっていて、ソースは関係なし。酸辣の味を追求した作り。


正直湯入れ・湯きり後に後入れソースを混ぜ合わせてもそんなに強力には感じなかったので、いつもの通り麺をズズッと吸い込んだらブホッとむせた。汚い話だが、入ってきた麺がすかさず元の位置に戻ってしまってびっくり。


慎重に食べれば食べられるのだけれど、それでもむせて吐き出しそうになる気管支の動きを封じ込めながら食べるというのは、結構な難易度。もちろんそれでも引き続き食べ続けてしまったのは、美味しいからである。


ものすごく酸っぱいのだけれど、旨味が濃厚。さらにビリビリくるラー油の辛味が、うまいこと食欲を煽ってくるからだ。吐き出したくなるのに美味しいから飲み込みたいというアンビバレンツな状態で食べるメニューというのは、何とも新鮮。面白い。


酸っぱいものや辛いものが苦手な人にはもちろんおすすめできないが、この感覚は味覚冒険者だったら必ずや味わうべきもの。むせずに食べ終えた後の達成感と、舌に残されたビリビリの辛味は、新しい美味しさを教えてくれるはずだ。

 

 

オススメ度:(絶対におすすめ)
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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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