prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のメモと、ツイッターのスクラップで出来ています。
時折、創作も載ります。

「ザ・ヘラクレス」

2016年09月25日 | 映画
レニー・ハーリン監督、ケラン・ラッツ主演。
日本では同じ時期にドゥエイン・ジョンソン主演、ブレット・ラトナー監督の「ヘラクレス」が公開されていて、どうも混乱する。
日本公開はこちらが2014年9月6日、「ヘラクレス」が同じ年の10月24日。これでは間違えない方が不思議みたいなもの。
ちなみにこちらの原題はThe Legend of Hercules。公開劇場は今はなきシネマスクエアとうきゅう。

試みに比較を続けると、アメリカでの公開はこちらが1月10日。「ヘラクレス」が7月25日。
製作費はこちらが7000万ドル、「ヘラクレス」が1億ドル。世界の興行収入はこちらが6127万ドル、「ヘラクレス」が2億4481万ドル。

要するに、そういうつもりがあったとは思えないが、本命の前の露払いみたいな位置になってしまっている。その本命も金のかかったB級作品という感じで、あんまり風格みたいなものはないのだが。

とはいってもドゥエイン・ジョンソンはヘラクレスらしく見えたけれど、こちらのケラン・ラッツ(「トワイライト」シリーズの狼男一族の一人)だといささか筋肉不足で、他のキャストもいささか弱体、画面が暗くて肉弾戦もやたらと動きの途中でスローモーションになっててまた元に戻るといった処理をやりすぎて間延びしてしまっている。

レニー・ハーリンももともと雑で大味な監督で、「ダイ・ハード2」や「クリフハンガー」といったメガヒット作もあるけれど、一時はギネスにも乗ったくらいの大赤字映画「カットスロート・アイランド」なんてのをこさえたりして、どうも二軍落ちという印象は否めない。
3Dを使ったのが2Dでも丸わかりな大仰演出も、今みたいに大仰なのが普通になると目立たない。

最近では「コバート・アフェア」「ホワイトカラー」「バーン・ノーティス」「グレイスランド」といったテレビドラマの演出が多い。
(☆☆★★★)







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