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  • 黒木・水川

役者・水川瑞穂のこと


◯水川瑞穂

1995年生まれ

劇団くるめるシアター 所属

早稲田大学 文学部 3年

出演歴:亜人間都市『反透明』

劇団くるめるシアター『水棲譚』

遠吠え団『つまり夜明けの口笛はなぜ悲しいか』

the pillow talk『煩悶耽溺無色の青年が積み上げる模範と成功、とそれに喰らわす一撃』

 

自己紹介 ー 演劇との関わり

私は……そうですね……フランス生まれです(笑) あと理屈っぽい。理屈っぽい……感情的だけど理屈っぽい?(笑) なので、フィーリングだけで動ける役者というよりは、いろいろ考えちゃう役者ですかね。あ、あと声が低いです。

演劇は、高校の時の演劇部からゆるゆる初めました。もともとは、中学生のときにたまたまロンドンに旅行に行くことがあって、そこで『レ・ミゼラブル』のミュージカルを観る機会があったんですね。それに感動して興味を持ちました。だから本当はミュージカルがやりたかったんですよ。でも高校の時くらいに私は音痴だと気がついて(笑) ダンスとかは練習でなんとかなるかと思って始めたりもしたんですけど、でも音痴については、それを自覚した時に恥ずかしくなって、ボイストレーニングとかを人前でやるのも抵抗が出てきちゃって、なのでミュージカルは断念(笑)

 

稽古について

さっき理屈っぽいって言いましたけど、私は役者としては理がないと動けないくて。でも今回は理屈と感情の狭間を表現するというか……。理屈を超えた部分を表すためには一方で理屈を、頭を使わなきゃいけないんですよ。でも頭を使って何を表すのかといえば、頭では考えきれない形のないもので。だから一瞬つかめそうになるんですけど、でも表現しなければいけないものはそれじゃない、っていう。

理屈と感情のバランス、みたいなことは別の演劇についても言えることかもしれませんけど、でも亜人間都市では、特に今回の作品では苦労します。亜人間都市の第一回公演『反透明』の時にも、感情はなるべく抑えてと言われていたんですけど、でも物語のクライマックスではしっかり感情を出してよかった。今回はそうした演出がより深められていて、常に抑えていないといけなくて、いつも以上に演じるのが難しいですね。

 

作品について

今回の作品は会話劇なんですけど、でも会話劇ではない(笑) 会話劇を、会話を否定している、ていうか。人と人が会話してるときに相手が考えてることなんて、本当は一切わかんないじゃん、っていうのを表しているのかな、ていう。人と人が会話するとき誤魔化すための道具を一切封じられて、その先に何が出てくるのか……ていう部分が作品になってる。だから「会話を否定した会話劇」みたいな。

あとは中性的? 男の人が書いている作品なのに、女性の視点というか……その今回の作品は「妊娠」というテーマを扱っているんですけど、妊娠することの理不尽さ、みたいなものを女性は感じることが多いと思うんですよね。確かに歓迎すべきことなんですけど、でも世の中が思っているほど、妊娠することについて歓迎できているのかな、ていう。でもそこにある命の重さ、みたいなものはやっぱり変わらなくて……ということの矛盾? それって矛盾していると思うんですけど、でもどちらかを否定したりしない。どちらも否定せずに、良い矛盾のまま、優しい矛盾のまま終わる、という印象です。『反透明』のときはとても厳しい現実を描いていて、演じていて苦しいくらいだったんですけど……でも今回はとても優しい作品ですね。

なんにせよ亜人間都市カラーがあるなっていうのはしっかり感じます。作風としては難しいんですけどね、やってることは奇怪だし……でも意外とお客さんには伝わるのかなとは思います。

 

演出・黒木について

他の演出家さんと比べると、そうですね……さっきも言いましたけど、やっぱり中性的な作品を作るなっていう。あと言葉で説明してくれるのが非常に嬉しいです。フィーリングを求める演出家さんは多いんですよね。私は言葉にしてくれないと理解できなくて、でもそれを言うと「あ、この役者はセンスないんだな」って思われちゃうこともあったりして。黒木さんはちゃんと言葉にしてくれるので助かります。

 

演劇祭について

王子小劇場に立てるのは嬉しいです。学生として、あの舞台に立てるのは憧れでしたから。でも演劇で競争する? ていうのはよくわからなくて。評価基準がお客さんによってバラバラじゃないですか。単純に分かりやすいものが印象に残るのかな、とも思いますし。だからコンペティション自体はあまり意識してません。私自身がよくわからないから。……でも演劇祭として、他の団体を見るつもりの人が偶然に亜人間都市を見ることにもなると思うんですけど、そういうお客さんに、どんな形でも良いから印象を残していかないと、と思っています。今回の作品は決してわかりやすいものではないと思うんですけど、でも決して無意味なものでもないし、これまでも話してきた通り内容には女性として共感する部分が多くて、私個人としてもお客さんに伝えたいので、それをしっかり伝えていきたいです。

 

 頑張ります。よろしくお願いします。

 
 

「奇跡が起きたから、だからなんだって言うんだ」

一組のカップルに降りかかる奇跡。周囲の人々が織りなす喜劇

それらは中心の不在を通じて大いなる〈海〉と〈神〉へと接続するーー

亜人間都市の第三回目にして旗揚げ公演である今作は

聖書をモチーフにした物語から現代社会の諸問題を引き出す

 

東京学生演劇祭2016参加作品

亜人間都市 旗揚げ公演

〈他者への旅路〉第一部

『神(ではない)の子(ではない)』

【脚本】

亜人間都市

【演出】

黒木洋平

【キャスト】

大橋昌広(劇団くるめるシアター)

香川修平(遠吠え団)

小坂井阿門

藤井祐希

水川瑞穂

【公演日時】

東京学生演劇祭2016

8/31(水)~9/4(日)

亜人間都市 上演日時

8月31日(水)19:00

9月1日(木)15:00

9月2日(金)11:00

9月3日(土)19:00

※詳細は、東京学生演劇祭ホームページをご参照ください

http://tst-fes.wixsite.com/tst-fes

【料金】

前売り 一般 2000円 学生 1500円 高校生 500円

当日 一般 2500円 学生 2000円 高校生 500円

3ブロック通し 一般 4500円 学生 3000円 高校生以下 1500円

【会場】

花まる学習会王子小劇場

【チケット予約】

ご予約はコチラから!

http://buff.ly/2a0L52I


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