ひんやりと少し湿り気のある壕内に懐中電灯の明かりがともる。南風原町の沖縄陸軍病院南風原壕群20号。沖縄戦当時、2段ベッドでは身動きの取れない負傷兵が大小便を垂れ流し、うみや汗の混じった悪臭が充満。戦況の悪化で、おにぎりの大きさはピンポン球程度になった。