目の前にポークリブが1キロがある。さて、どう料理してくれようか

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デカい肉って見るだけでテンションがあがりますよね。

見た目にも豪華ですし、切ると肉汁がじゅわーーーっとあふれるところなんか、薄切り肉ではなかなか味わうことの出来ない、塊肉ならではの醍醐味(だいごみ)です。

子供のころに「メロンを丸ごと1個」とか「ケーキを1ホール」なんてことに憧れたもんですが、大人になると肉塊を1本独り占めできる……大人になってよかったなぁと思う瞬間です。

というわけで、肉へのトキメキを求めて、先日ネット通販で買い求めた肉箱(肉のびっくり箱)にこんなものが入っていました。

 

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1キロちょいのポークリブです。

これまで何度か塊肉を調理してきたものの、こんなものを手に入れたのは初めて。が、冷凍庫にあるからには調理せねばならぬ! というわけで、ポークリブの食べ尽くしに挑戦してみました!

スペイン語なのでよくわからないですが、イベリコ豚のスペアリブと解読できます。

イベリコ豚といえば餌にドングリを与え、肉の脂に甘みがあるのが特徴です。

これをどうやって調理してやろうか。

スペアリブは、うま味の多い赤身肉と脂肪が層になっているバラ肉の部分で、骨周辺の肉は特に味がいいと言われています。骨を持ってかぶりつく、という豪快さを味わうためにも、そのままタレに付け込んで焼いて出されることが多いですが、煮込むと、その濃厚なうま味を溶け出さしてよりおいしく味わえるんだとか。

そういや、バーべーキューなんかで焼いただけのスペアリブって、どうしても硬くなりがちですよね。もちろん柔らかくするための下処理をするって方法もありますが、ちょっと面倒くさい。

 

とりあえず3等分してみた

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とりあえず3つに分けました

2ブロックは大きめで、残りのひとつはやや小さめに。

 

一品目【ポークリブの炊飯器煮込み】

  • ポークリブ(好きな分だけ)
  • 酢(あれば、お好みで)
  • ケチャップ
  • 中濃ソースやウスターソースなど

 

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まずは一番大きな塊を、ごく少量の油を敷いたフライパンに投入。

すると溶け出すように、どんどんと脂が出てきます。

 

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ちょっと焦げ目がつくくらいに両面を焼きます。

 

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そして炊飯器にイン。

塊肉を柔らかく煮るには、「長時間コトコトを煮る」「圧力鍋を使う」などの方法があるのですが、一番簡単なのはこの「炊飯器で炊く」という方法

保温で長時間じっくりと熱を通す方法もありますが、それだと時間が掛かりすぎるので、わたしはいつもスイッチオンで炊いてます。

圧力が掛かるおかげで、なんの手間もなくお肉が柔らかくなるんです。

 

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料理酒、ハチミツ、米酢を回し掛けしたところに、ひたひたになるくらいの水を注いでスイッチオン。

 

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炊飯している間に残りもやっつけてしまいましょう。

 

2品目【ポークリブと大根のスープ】

  • ポークリブ(好きな分だけ)
  • 味覇や塩コショウなど(お好みで)

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ポークリブを骨ごとにわけました。大根は好きな形に切ります。

 

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ポークリブに塩を多めに振ったら大根と一緒に鍋にぶち込んで水を注ぎます。

 

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煮えたら冷蔵庫に入れてしばし冷やします。

すると大量に脂が浮いてくるので、全部すくいとってしまうことで、さっぱりとしたスープに仕上がります。取った脂は捨ててもいいですし、良質なラードとしてチャーハンなどに使うこともできますね。

 

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そのままでも十分においしいんですけど、もっと脳髄にガツンとくるような味がお好みの場合は万能すぎる調味料の味覇などで調節を。

入れなくてもおいしいですけどね。でもジャンクな味がお好みなら、入れるとぐっとおいしく感じられると思います。

 

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そして最後のブロックは、シンプルに塩を振って焼きます。

 

3品目【ポークリブの塩焼き】

  • ポークリブ(好きな量だけ)
  • 胡椒

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けっこうな量の脂がついていますので、魚焼きグリルなどがオススメです。

 

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そんなことをしているうちに炊飯器に入れてた【ポークリブの煮込み】が炊き上がりました。これをフライパンに移して、味付けに移ります。

 

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ケチャップを加えて弱火で煮込んでいきます。

 

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ちょっと甘みが強かったので中濃ソースも投入。

目分量で大丈夫です。自分がおいしいと思う味にすることを定めておけば失敗はしない(はず)。心配な人は市販のバーベキューソースで味付けをするのもいいですね。

 

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無事に完成です。

左からポークリブの炊飯器煮込み、ポークリブ塩焼き、そして大根とポークリブのスープ。ポークリブは、ハナマサやコストコでは100グラムあたり99円程度で売られていることが多いので、1,000円くらいでこれでもかってくらい肉にまみれることができますね!

 

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フォークだけで裂けるくらいに柔らかい!

さすがは炊飯器さまさまです。

 

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塩焼きのほうは、ほどよいかみ応えです。

肉汁をすすりながら手づかみで食べると、家の中なのに野外でバーベキューしているかのようなワイルドな気分を味わえるうえに、外と違ってすぐに手を洗うことが出来てノーストレスです。

 

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骨から溶け出したうま味が濃厚なスープ。

ご飯を投入してもおいしいに違いない!

調味料をほとんど使わずにおいしく作れる秘訣(ひけつ)は、骨つき肉だから。

骨から出るうま味エキスがシンプルな料理をめちゃくちゃおいしくしてくれるんです。豚肉は「疲労回復のビタミン」とも言われているビタミンB1の含有量が食品の中でもトップクラス。疲れやすくなるこれからの季節に積極的に取っていきたいものです。

 

※この記事は2017年6月の情報です。

※一部記事中の表現で修正した箇所があります。(2017年7月26日)

 

書いた人:天川めお

天川めお

東京生まれ。webや雑誌などを中心に執筆するフリーライター。夫と息子と犬と一緒に都内に住んでます。辛いものも甘いものも家メシも外食も大好き。趣味は塊肉を捌くこと。食に求めるのはトキメキです。

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