ドローイングのヒントーその1
1あなたは早稲田建築科にドローイング(仏語・デッサン)という実技試験が行われるのを知っていますか?
2. あなたはふだん飲んでいる、飲み物の缶や瓶、あるいは自分専用のポットを正しく描けますか?
3. あなたは自分の部屋の机、本棚、天井、窓、ベッド、机、イス、壁、天井、照明器具、ドアなどを正
確に描けますか?
4. あなたは自分の住む家を正しく描けますか?(マンションの場合は全体)
以上の質問にきちんと答えて、一度実際にスケッチブックなどに鉛筆で描いてみましょう。
▶ これらのことを正しく解決するための原理を今日は学んでみましょう。
5 私達が生きている世界は三次元空間ですが、建築AO入試に出題されるドローイングは文章を絵にしなければなりません。解答用紙は紙ですね、それは平らな奥行きのない2次元の世界です。そうするとある原理を知らないと、奥行きのある空間を正しく表現ができません。
6. 今日は日常で観察ができます。電車に乗り運転席の後ろの窓ガラスのところに立つと、直線のところを走るときに、線路の先を見てください。だんだんと遠くに行くに従い狭くなり最後に一つの点に消えて行きます。これは消失点といいますが意識して確認できたら、少ししゃがんでください。
そうするとその点も下がります、つまり自分の目の位置が下がるとその点も下がりました。これが全ての遠近法の基礎原理であり、目の高さは地平線・水平線です(海に行くと海面は自分の目の高さなのが分かります)。先ほどの消失点はその水平線上のある一点に必ず消えていくという原理があります。
この電車の場合は屋外ですが、上記の自分の部屋の内部空間の場合も同じ原理で描くことができます。
▼ この写真はその消失点が一つある場合は、1点透視遠近法図法(1点透視図)の実際の例です。私が撮影しました。