光画繚乱

映画と写真、どちらも「光」が関わるので、そしてそれが「錯綜し合う」ということから、ブログタイトルを光画繚乱としました。

重大犯罪が頭を過ったら

2017-11-22 09:56:43 | 私見偏在

前回は、重大犯罪を起こした犯人の家族の悲惨さを書いた。

誰にでも心の中に「殺したいヤツ」はいるはずだ。でも圧倒的多数の人は実行していない。具体的な実行方法も考えない。実行して自分一人が責任」をとればいいというわけではないからだ。

実行を具体的に考え始めると、子供や配偶者・家族・親戚・職場のことが頭を過るはずだ。

私が子供のころ、少年雑誌に載った「深夜、土蔵の中で執筆中の江戸川乱歩先生」とキャプチャーのついた写真があった。その写真には暗い書庫のような土蔵の中に、ろうそく一本で執筆作業をしている乱歩がいた。「こんなところで怖い話を書くのか」とえらく感心したことを覚えている。

どんな異常な性癖も、江戸川乱歩や横溝正史のように「作品」にしてしまえば、罪に問われるどころか世間に歓迎される。

アメリカのスティーブンキングのように、全米で映画になった作品が一番多い作家だっている。

霧のかかった沼の水面に、にょっきりと突き出た二本の足。時計が時を告げると、生首がゴロゴロと転がり出てくる。そんな話も「作品」の中なら、読者も視聴者も大歓迎。

ぞくぞくする話なら大人も子供も興味がある。

ホラー映画がヒットするのは、人間の「怖いもの見たさ」が下地となっている。

「作品」の中では、どんな異常な世界でも、いや異常な世界ほど読者や視聴者・観客は喜ぶ。

犯罪が過ったら「作品」にして発表してみてはどうだろう。誰にも迷惑をかけず、世間から「先生」と呼ばれ、小説や映像で「表現」してみてくれないか。きっと評価は得られるはずだ。これなら外へ出る時も、両手で顔を隠すこともない。

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