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現役クリエイターが語る21:9のウルトラワイド湾曲ディスプレイによる効率向上と没入感!(PR)

君はOMENを知っているか

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あなたはHP(元ヒューレット・パッカード)のPCブランド「OMEN by HP」を知っているだろうか? オカルト映画のような名前を持つこのブランドだが、実は歴史が古く、1991年にスタートしたVoodooPCというゲーミングPCブランドまで遡る。現在はHPがブランドを所有しており、デスクトップPC、ゲーミングノートのほか、様々な周辺機器をリリースしている。

近年ではそれぞれのPCメーカーやショップが「一目見てそれとわかる」ゲーミングPCブランドを展開しており、筐体の巨大化・電飾化・特殊ギミック化は恐竜的進化を遂げている。そんななかでもHPのOMENは「我と契約せよ。」といった"中二病”的キャッチコピーでコアなPCゲーマー界隈では良くも悪くも話題になっているが、その黒地に赤といったシックかつオカルティックなエクステリアは思いのほか、スタイリッシュに進化している。

 
東京ゲームショウ2017 OMEN by HPブースの様子

今年の東京ゲームショウ2017ではOMENとして初のブース出展を行い、その"中二病”的な世界観と共にPCゲームブランドとしては珍しいゴシックでクラシカルな印象を来場者に見せつけていた。特徴的な巨大かつ菱形の筐体を持つ「OMEN X by HP Desktop 900」もかなりのインパクトだが、21:9ウルトラワイドディスプレイの「OMEN X by HP 35 Curved Display」の存在感もかなり際立っていた。

今回は本製品を数週間モニターし、クリエイターとゲーマーの2つの側面からその使用感や用途についてのインプレッションを行う。製品はHPから直接、お借りして自宅に設置した。

「OMEN X by HP 35 Curved Display」製品詳細ページ

ウルトラワイド液晶「OMEN X by HP 35 Curved Display」

「OMEN X by HP 35 Curved Display」は、35インチのウルトラワイド液晶モニターだ。NVIDIA G-Syncにも対応し、ゲームにおいては「世界への没頭」をメインに据えたスペックといえるだろう。

OMEN X by HP 35 Curved Displayのスペック

なお、筆者はこのモニターを自宅に郵送してもらったのだが、事前に担当から「箱のサイズが引くほどデカいので心構えを」と言われており、実際届いてあまりのデカさに驚いてしまった。エスパーでなくても中に入れそうなサイズだ。

 
デ、デカイ! 生活感のある写真で恐縮だが、届いたときの筆者宅の玄関。

この大きさはスニーカーと比較すると分かると思うが、これは湾曲ディスプレイの保護のためと思われる。一人暮らしの住宅などスペースに限りがある場合は、購入時に十分なスペースを確保しておくことをお勧めする。

箱から出してしまえば、大きさは普通の35型液晶といった風合いになる。スタンドの部分は260mmの稼働範囲があり、高さの調節が可能。モニターはかなり大きいのだが、実際は軽い力でも上下に動かせ、微調整も可能である。

プログラマーにこそお勧めできる「疑似マルチディスプレイ」

Windows 10では標準機能としてウィンドウを左右に分けて開くことができる。3分の1 程度をウェブサイトなどでリファレンスの閲覧に使いながら、残り3分の2 をゲーム開発環境に利用したとしても、折り返しが少なくきれいに表示できるサイズだ。

「OMEN X by HP 35 Curved Display」で得られる明確なアドバンテージは、横方向への「一覧性」だ。筆者はゲーム開発の際、セリフなどの字幕データをExcel管理しているのだが、横方向への大きさが1.5倍程度になるので一覧性が大いに改善された。ひとつの台詞データに対して日本語、英語、その他言語...…と横に広がっていくので、毎回スクロールしていたストレスから解放されたのは非常に大きい。

残念ながら縦置きはできないので、9:21のような使い方はできない。湾曲ディスプレイなので縦置きに向かないのは言うまでもないが。

ゲームエンジンでの「ノードエディタ」と相性が抜群!

さらにツール内ウィンドウの種類が多いゲームエンジンとは相性が良い。ゲームエンジンとして非常に普及しているUnityはマルチモニタを使ってエンジン内ツールを別ウィンドウで表示することができない。だが、ウルトラワイドモニターであれば単に一画面が大きいので、自由に空間を使うことができる。

最近のコンテンツ開発環境では、色々な場面で点と線で表現される「ノードベース」のエディタを搭載している。もしくはプラグインなどでノードベースの機能を導入することができるようになっている。

筆者は普段、Unityを使ってゲーム開発を行っている。Unityはロジックこそコードベースだが、アニメーションの設定はノードベースのステートマシン「Mecanim」を組んで設計するフローになっている。ウルトラワイドのディスプレイだとこの一覧性がものすごく上がる。

Mecanimの様子。

最新のUnityのベータ版では、待望のMecanim拡大縮小機能も付いたことで、さらに恩恵があるはずだ。

また、Unreal Engine 4はゲームロジックにノードベースのシステム「ブループリント」を搭載しているが、これとウルトラワイドとの開発環境の相性もすこぶる良い。横方向の広さが制作の快適性に直結する最も効果を感じた場面だ。

ブループリント。

Unreal Engine 4はC++で開発することもできるが、筆者の身の回りの多くの個人ゲーム開発者はブループリントを活用してタイトル開発を行っている。またUnityでも「PlayMaker」などのノードベースエディタを導入する場合もある。ほかにもAIを設計するステートマシン、シェーダー制作などノードベースエディタに触れる機会はますます多くなっている。

いずれにせよ、様々なノードを組み合わせながら処理を昨今のコンテンツ開発環境は「画面の大きさ」と作業効率が直接的に結びついている。そう考えるとゲーム開発者にとって、21:9のウルトラワイド湾曲モニターはうってつけの周辺機器と言える。

これは付帯的効果かもしれないが、湾曲ディスプレイは視界外の様子が目に入りにくく、いま見ているツールやIDE(統合開発環境)から意識をそらさずに集中することができるように思う。

左にゲームエンジン、右にIDEを表示した例。

とにかくウィンドウの配置スペースに困らないので、様々なツールを同時に利用しても効率が良いだろう。ひとつ注意しなくてはならないのは、イラストレーターの方だ。モニターが湾曲しているゆえ、見え方がそれだけ歪んでいるということになる。残念ながら絵描きにはあまりお勧めできないというのが正直なところ。キャラクターイラストでなくとも、たとえばポスター制作などサイズ感の把握が必要だし、最終成果物が平面画像になるようなものの制作には不向きであることはお伝えしたい。

 
Mac miniでGarageBandを起動

他方、Mac miniで音楽制作ツールのGarageBandを起動してみたところ、DTMでの楽曲制作との相性もかなり高かった。横方向にスペースを取るツール群は、そろってウルトラワイドモニターの恩恵を得られると考えていいだろう。

ただし、一部のMacではHDMI経由での3440 x 1440解像度に対応していないため、OMEN Xでフル解像度表示するためには、Mini Display Port To Display Portタイプのケーブルが必要。

デュアルモニター環境と比較した場合のアドバンテージ

作業スペースを広く取るための普通の選択肢としては、デュアルモニター環境の導入がある。今ある液晶パネルを活かしながら視野の拡大ができるので、お手軽な選択肢ではある。

しかしながら、OMEN Xのようなウルトラワイドモニターで解決した場合は、ウィンドウ間、もっと言えばツール間での連携が非常にやりやすくなる。先ほど示したゲームエンジン+コードエディタのような、双方のツールを頻繁に行き来する利用形態の場合は、デュアルモニター環境とは比較にならないほど快適だ。

逆に言えば、デュアルモニターのほうが「世界を分けて考えられる」ということだ。たとえばゲームエンジンのツールを起動しながら、DCCツールを起動して交互に作業、という場合は相互の行き来が少ないため、デュアルモニターのほうがやりやすい人もいるだろう。

映画鑑賞は占有スペース効率の良さが光る

なお、Amazonプライム・ビデオやGoogle Playのビデオコンテンツを視聴する際、21:9に対応しておらずHDが中央で表示されてしまう。これは、ブラウザ側に動画を強制的に拡大表示するプラグインを導入することで解消可能だ。

Chromeの場合は「UltraWide Video」で画面いっぱいに動画を表示できるようになった。

21:9の縦横比は、ちょうど2.35:1のシネスコサイズとほぼ同じだ。少し上下が切れてしまうが、大画面で動画視聴ができるのは喜びだ。そして湾曲液晶は、まるで自宅でIMAXのようなスクリーンを見ているようなプレミアム感を感じることができる。筆者はこれは良い機会と大作ファンタジー映画を鑑賞したのだが、緻密な映像美と迫力を堪能することができた。

ウルトラワイドでゲームコンテンツに引き込まれる

「ゲーミングPC」というとFPSやDotA系などマルチプレイで競技性の高いゲーム向けのイメージが強いが、オープンワールドRPGやアクションアドベンチャーゲームなどの「世界観に浸る」ためのゲーミングPCの需要もあるだろうと考えている。OMEN Xの持つウルトラワイド湾曲ディスプレイは、まさにアーティストが作り上げたゲームの世界に1人で入り込むには最適だろう。

ただし、21:9の縦横比を公式サポートしているタイトルはまだまだ少ないのが実際だ。筆者はまず「Fallout 4」のプレイを試してみたが、少々コンフィグファイルをいじる必要があった。

「Fallout 4」を21:9でプレイ。

オープンワールド系のRPGとは相性がかなり良いという確信があった。FPS視点の没入感は素晴らしい。さらにG-Syncに対応しているため、NVIDIAの高機能なグラフィックカードを使用すれば、最大100Hzまでの滑らかなリフレッシュレートが体験できる。

また、レーシングゲームなども設定の工夫次第ではかなり楽しめるだろう。3面マルチモニタの構築までは手が出せないものの、広い視野でドライビングシミュレーターを楽しみたい層には自信を持ってお勧めできる。

 
PS4でテスト。

残念ながらPS4、Nintendo Switchは21:9の解像度に対応していない。右に黒枠が出た状態での表示となるが、それでも湾曲によってもたらされる没入感は多少体感することができる。

映像もゲームも制作環境でも、「湾曲ディスプレイ」の恩恵を受けることができる

コンテンツの開発環境、映画、そしてゲームといろいろ試したなかで、「湾曲ディスプレイである」ことの見やすさと視認性の高さに都度感銘を受けた。俗に言う映像に包み込まれるような体験を家で愉しめるというのはなかなかの贅沢だ。特にハイクオリティーCGを誇る映画のような、細部まで作りこまれた映像を隅々まで眺める鑑賞スタイルに適していると考える。画面の端のほうまで視野に入ってくる感触があるからだ。

そして、長時間モニターとにらめっこになるコンテンツ制作においても、これは完全に筆者の体感だが、湾曲ディスプレイは目に優しいように感じた。おそらくは焦点距離の変化が少なくなるからだと思われる。オマケとしては、”湾曲ディスプレイで制作する”という環境から得られるプロフェッショナル感は、良いモチベーションにつながりそうだ。

生産性とエンターテインメントの感受性を高めるディスプレイ「OMEN X by HP 35 Curved Display」

「OMEN X」は、もともとはゲーミングディスプレイとして開発された製品だとは思うが、クリエイターとの思わぬ相性が発揮された商品だ。マルチディスプレイをやりにくい環境に解決策を提示する横長ワイド型であること、湾曲ディスプレイは意外にも一覧性を高める効果があることなど、使ってみて発見が多い。

いま流行りの「高リフレッシュレート」であったり「4K」であるわけではないが、映像作家やゲーム開発者、そしてそれを目指す人には、こうした「ウルトラワイドモニターでコンテンツはいったいどう見えるのか?」という経験として触れておくことも重要だと考える。コンテンツを最良の環境で楽しむ、映画における迫力の力強さはお伝えした通りだ。

余談だが、筆者はこのモニターを使って知人のインディーゲームを起動してみたところ、内部の設定がFHDまでしかなかったせいか、残念ながら横長に表示されてしまった。とくに、ハイパフォーマンスでリッチな環境向けにゲームを提供していきたいと考えているゲーム開発者は、3440 x 1440の環境を持っていて損はないだろう。(もちろん、リファレンスとしてのFHDも手元にあると良いとは思うが。)

筆者はよく「集中力は金で買え(機材や場所に投資しよう)」と言っているのだが、まさにその金で進捗を買う事例になりそうだ。制作環境としての抜群の快適性と集中力、そしてコンテンツを最良の環境で楽しむ手段を手に入れることができる「OMEN X by HP 35 Curved Display」。モニターを買い替えようと考えている方は、一味違った選択肢として検討をしてみてほしい。

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