巨大ヒロイン・コミック計画

3DCGを使ってデジタルコミックの電子書籍化をめざすブログ

ヤル気を復活させるために、のんびり過ごす日々

2018年08月19日 18時16分38秒 | 創作雑談

たまには、作業以外のことも書いてみようと思います。

気分転換に小説を書き始めました。……と言っても、漫画版「ウルティマ・ゴッテス」の第1話をノベライズにし始めただけですが。

ふと、書いてみたくなったのです。

何しろストーリーもキャラもすべて出来ているので、アウトプットしやすいですから。
そんな単純な理由で書き始めたのですが、しかし……これがやってみると、なかなか楽しいではありませんか。

シーンごとにキャラの心情を書くことが出来て楽しめるのです。



以下は、約30分ほどで書いた冒頭部分です。


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 暑い夏の日、少年はひとり山を登る。年の頃は5つくらい。地毛の茶髪に女の子のような顔立ち。どこからどう見ても甘えん坊さんに見えて、いつも泣いてそうな雰囲気のする子供だ。
 そんな気弱そうな彼が、鬱蒼とした草をかきわけながら山の頂上をめざして進む。
 迷子になったわけではない。
 姉を探しているのだ。姉はこの山の頂上あたりにあるというミステリーサークルを観に行くと言って、ひとりで出かけてしまった。
 ミステリーサークルのことは、UFO図鑑に載っていたから知っている。UFOが地球上に着陸するときに出来るという薄鉢状の窪みのことだ。
 そんな怖いところへ何しに行ったのかといえば、すべてあの黒い毛のノラ猫が悪い。姉が「フィゾ」と名付けたあの黒猫が、変なことばかり姉に教えたからだ。その日から姉は言うことがおかしくなった。まるで宇宙のことを何もかも自分は知っているかのような傲慢なことを言いだす。
 あきらかに変だ。
 姉は何者かに操られているんだ。何者かって? 決まってる。人間の言葉を話す、あの黒猫のフィゾだ。フィゾは地球侵略をたくらむ宇宙人が化けた姿で、姉はその手先として言いなりにされてしまっている。
 ――だから助けに行かないと!
 少し急になった山の坂を、あわてて登ろうとした。
 そのとたん、ずにゅっと足場が崩れて転んでしまう。
「あうっ!」
 少年は声をあげて、突っ伏せた。
「ううっ……」
 どうやら地面で額を打ったらしい。痛みをこらえているかのように、しばらくうつ伏せに倒れたまま動かなくなった。

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漫画版では表面に出てこなかった部分というか、見えていなかったことを書けるので、これはこれでいいですね。
ノベライズ版を書きながら、一方で3Dの作業を10分ほどやって、その日の作業はそれで終わりにする。みたいな。
そんな軽めの作業で過ごすのも悪くないですね。

もちろん制作日誌のネタとして書けるほど作業は進みませんが……しかし、こうしたリハビリ的な作業を少しずつ、休みを適度に入れながら繰り返していけば、そのうち本調子に戻ってくるのではないかと思います。



……で。
休憩時間が増えたぶん、私は映画を観ています。


最近観たのは、「仁義なき戦い」シリーズ。


アニメ「ポプテピピック」でパロディ化されたときから気になっていて、一度ちゃんと観たいと思っていました。

さらに「この世界の片隅に」と同じ広島の呉が舞台ということで借りて観てみましたら、面白くて……すっかりハマりました。

広島の呉の方言が「この世界の片隅に」と一緒すぎて(当たり前ですが)、聞きおぼえのある言い回しがバンバンやりとりされてて、聞いてるだけで楽しくなってしまいました。

また「ポプテピピック」のパロディ回で出てきた台詞も当然ながら劇中に交わされて、「おおっ!」と、仰け反り! パロディとして使われたその台詞のオリジナルでのシチュエーションと意味がわかって、これまたより楽しめました。


さて……。
映画の内容は、下克上の中、メンツにこだわるあまり……小さな衝突が大きな争いに発展していく恐ろしさが描かれていて、これは極道の世界だけの話とは言えないなぁと現実世界を顧みて怖くなってくる内容でした。

また極道がどんな悪事をして金を稼いでいるのかというところがあまり描かれてないせいもあって、極道が悪い人に見えなくなる(!?)という妙なマジックも働いて、かなり感情移入しやすくなります。
そして抗争で重要人物が殺されるたびにショッキングな静止画となり、「○○組○○、死亡!」とか字幕が重なり、なんというか……そのとき幕末モノの「尊王志士の○○が、ついに討たれた!」というような場面にも見えなくない作りになっていまして、そういう風に想像しながら観ると、余計に面白く観られるのが不思議な魅力なのであります。

というわけで、完結編の前まで鑑賞は進んできています。



ところで広島の呉といえば、テレビドラマの「この世界の片隅に」も快調ですね。
この番組は美術が素晴らしいです。
すずさんの家は、なんと大正時代に作られた民家を呉から生田スタジオのオープンセットへとそのまんま移設して、すずさんの家のデザインに作り直したというこだわりぶり!
すごいお金かかっています。
撮影が終わったら、原作者のこうのさんが呉市に寄贈したという観光用の土地に、すずさんの家のセットをまた移して永久保存したらどうかと思うほどです。
そのくらい出来映えの良いセットで、テレビドラマの画面にそれが現われています。

また出演陣では白木リンさんの色っぽさと、晴美ちゃんの可愛らしさは絶品です。
リンさんの儚く寂しげな笑顔、演者のうまさが滲み出ています。
晴美ちゃんは子役ながら頑張っています。
第4話の長男の久夫といい、第1話のすずと周作の幼少期といい、「この世界の片隅に」は子役の使い方がうまいですねぇ。

そしてすずさんは最初、のんさんが演じればいいのにと私は思っていたのですが……しかし、いざ放送が始まってみると、松本穂香さんの好演ぶりが光り、素直に受け入れられるようになっていきました。
一方の周作は、すずさんにキスしようと迫るところがエロイです(笑)。これだけで番組の魅力をさらに上へ押し上げていますね(爆)。

そんな「この世界の片隅に」は、今夜も見逃せません。


いや、たとえ見逃しても最近は、見逃し配信用の動画配信サイト「ティーバー(TVer)」がありますから心強いです。


そのティーバーで、たまたま再生してみて面白いと思ったのがあります。

それは「ヒモメン」というラブコメでした。
初回はカット割りなどの演出でテンポ良く面白さをアピールしていたのですが、徐々に役者たちがノッてきて、逃げ恥のような面白さにパワーアップしつつあります。
とくにイケメン医師だったはずの池目先生が、そのプライドの高さゆえにどんどん壊れだしてきているのは注目です。
全編コミカルで面白いです。
漫画の実写化で、良い例と言えるのではないでしょうか。


ティーバーって、こうしたドラマの発見があるので良いですね。

放送日より約一週間だけ無料配信ですし、面倒な会員登録もいりません。
オススメです。



◆民放公式テレビポータル「ティーバー(TVer)」見逃し配信サイト
https://tver.jp/


◆テレビドラマ「この世界の片隅に」公式サイト
http://www.tbs.co.jp/konoseka_tbs/


◆テレビドラマ「ヒモメン」公式サイト
http://www.tv-asahi.co.jp/himomen/





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