鶏肉とゴボウだけで「混ぜごはん」がこんなにも美味しくできる

日本各地に伝わる郷土料理には、それぞれの地域の特色がよく出ていて、これだけを食べ歩くのも楽しいものです。ここで紹介する「吉野鶏めし」は大分県の地元めし。その土地でないと手に入らない食材もあるなかで、こちらは鶏とゴボウさえあれば大丈夫。

素朴な味わいながら
ハレの日のおもてなし料理

吉野鶏めしは、コトコト煮込んだ鶏とゴボウを入れた炊き込みご飯のこと。大分県の吉野に住んでいたマタギ(猟師)の人々が、ハレの日にだけ貴重な鶏や雉の肉を供したのがはじまりだとされています。

シンプルなレシピながらゴボウのうまみがしっかりしみ込んで、なんともほっとする素朴でどこか懐かしい田舎風の味わいをどうぞ。

〈材料〉

・鶏もも肉:1枚
・ごはん:3合分
・ゴボウ(ささがきにしたもの):1本
・にんにく(みじん切り):2片 

・A しょうゆ:大さじ3
・A 酒:大さじ3
・A 砂糖:大さじ2

〈つくり方〉

まず、ゴボウをささがきにしてアク抜きをします。ごはんも炊き始めて。鶏もも肉の皮をはいで、肉、皮ともに3センチ角程度にカットします。

フライパンに皮を入れて、弱火で熱して脂が出たら一旦皮を取り出し、そこへにんにくを入れて香りがたつまで炒めます。皮を戻し、肉とゴボウを入れて全体に火が通るまで炒め、Aの調味料を入れたら汁気がなくなるまで炒めます。

ごはんが炊き上がったらこれを加えて、よく混ぜ合わせて30分ほど保温を。これでできあがり。保温しなくてももちろん食べられるのですが、することで全体に味がなじんでくれますよ。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。