5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

夏至と信心

2017-06-17 22:20:16 |  旅行・地域

昼が随分長いと感じるのは自分の部屋から眺める日没後の西の空が茜色を残していつまでも明るいからだ。乾いた夕風に吹かれながら光の変化を見るのは楽しい。

暦の上で昼が一番長い「夏至」の日は来週の水曜日である。夏至の祭りといえば、英国のストーンヘンジがよく知られている。この日は、北東外側のヒールストーンとサークル中心の祭壇石を結ぶ直線上に太陽が登るのだ。一方、メキシコのアステカ遺跡ティオティワカンでは夏至の太陽はピラミッド正面に沈んでいく。

太陽信仰と夏至とは、洋の東西、宗教の違いを超えて深く関わっているようだ。日本においても然りである。

今日のNHK高松局は、小豆島では太陽光が岩肌に夏至観音を出現させていると伝えている。

ところは小豆島八十八か所霊場の一番札所 洞雲山寺。 夏至の前後になると境内にある岩に当たった太陽の光が、観音様が錫杖を手にして立っているように見える。

この姿はこの時期しか現れないことから、夏至観音と呼ばれて信仰を集めているのだそうだ。

太陽の位置によって形も変わるため、観音像に見えるのは5分程で、完全な姿は僅か1分間しかない。参拝者はこのタイミングに参拝ができればラッキーというわけだ。

誰が名付けたか、夏至観音。今年は空梅雨らしいという予想もあるから観音様が拝める日数も多くなるはず。これから来月の半ばまで、陽光がもたらす慈悲の心を感じに寺を訪れる観光客もきっと増えることだろう。

 

 


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