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「生命保険とのつき合い方」書感

2017年03月04日 16時40分20秒 | お仕事
「生命保険とのつき合い方」(出口治明)読了。
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筆者は生命保険会社の代表取締役会長兼CEO。
ただ内容としては「何が何でも生命保険に入るべき」ではなく、
「必要に応じて、生命保険を買うべき」というスタンス。
そこには既存の生命保険会社からシェアを奪うという目的があるのかも知れないが、
個人的には非常にフェアな書きっぷりである、という印象。

この「生命保険を買う」という表現が一つの象徴かも知れない。
前書きで筆者は「住宅と同じく、自分の一生にかかわる大事な「商品」である」と述べる。
一生ものの生命保険に「入る」のではなく、
今の自分に合ったもの、これからの自分に必要なものを、きちんと考えて買う、という視点。
そこでは「解約する」「買い替える」ことが当然想定されている。

特筆すべきと個人的に感じたのは、
「生命保険は政府が提供するセーフティネットを補完するもの」という筆者の信念から、
まず政府のセーフティネットについて割と詳細に説明しているところ。
このあたりは筆者の誠実さを感じる。
政府のセーフティネットが存在するのに、二重に保険を掛ける必要はない。
逆に、セーフティネットが弱い部分について重点的に保険で補償できるようにしておく。
この発想は言われてみると当然なのだが、印象深く感じた。

また、「生命保険をどう買うか」という実践的な章では、
何人暮らしか/子どもがいるか、といった要因によって必要な生命保険の種類を紹介している。
そしてそこでも、そもそも一家の働き手が亡くなったとして、
残されたパートナーが働かないまま生活するのか、
或いは働きに出るのか、といった個人の選択によって必要な保険の種類や金額が異なることを説いている。

全体に説明は平易であり、
生命保険をどのように選択するのが妥当なのか、
大まかな方針がこの本で立てられると思う。
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