原子力潜水艦の魅力とは、空気で燃料を燃やす必要がないために水中活動が長期間できることと、燃料交換のインターバルが長く全世界で行動できることです。 つまり、原子力潜水艦はしれっと敵国に接近して核弾頭をぶち込むことができました。 日本はシーレーン防衛や、占領された離島の奪還を念頭に置くので、無駄に足の長い原子力潜水艦よりも、ディーゼル潜水艦の数をそろえた方がよいのです。 日本のディーゼル潜水艦には、重大な役目があります。「対潜掃討訓練の標的艦」です。ディーゼル潜水艦は原子力潜水艦よりノイズが少ないわけですから、それで鍛えられた日本の対潜掃討部隊は世界でも屈指の探知能力を持っています。いつぞや、中国の潜水艦が沖縄を潜航した時も、海自はみごとにつきまとえました。日頃の成果です。日本潜水艦のナイスアシストの賜物なんですよ。