SU-METALとマイケル・キスク | たろの超趣味的雑文日記〜本と映画と音楽とBABYMETALその他諸々

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趣味的なことを中心に,いろいろと思ったことを徒然なるままに語ります。映画/本/スポーツ/世の中/旅行/音楽(ヘヴィ・メタル)/BABYMETALなど。

2016年6月27日 Text by たろ a.k.a. TAROO-METAL

仕事帰りの電車内。いつも音楽を聴きながら帰宅の途に着くのだが,2014年以降,聴いている曲はBABYMETALばっかりだ。それでも時々,その日の気分で他のメタル・バンドの曲を聴くことがある。今日はたまたまHELLOWEENだった。特段の理由はなくて,何となく"I'M ALIVE"が聴きたくなったのだ。

聴き終えて突然気づいた。というか理解して認識した。これはたぶんに勝手な思い込みかもしれないのだが,BABYMETALのSU-METALは,マイケル・キスクと同系統のヴォーカリストなのではないか。今までSU-METALはEVANESCENCEのエイミー・リーに似ていると思っていたのだが,それだけではなかったのだ(と勝手に思っている)。

1987年発表の「KEEPER OF THE SEVEN KEYS Part 1」は翌年の「Part 2」と合わせてメタル史上にその名を残す超名盤。彼らはいわゆる「メロディック・スピード・メタル」というジャンルを確立したオリジネーターであり,昨年のLOUDPARKにも参戦するなど今なお現役バリバリの大ベテランだ。

「KEEPER~」発表時のVoはマイケル・キスク。当時19歳。彼は「KEEPER~」からHELLOWEENに加入したのだが,その凄まじいまでのハイトーン・ヴォーカルはメタルの世界に衝撃を与えた。疾走する楽曲の上を雄大に流れるように「走る」声は,どこまでも伸びやかで力強く美しい。

そのようにマイケルの声の特徴を文字にして説明すると,「これはSU-METALのことではないか」と思うくらい似通っていることに気づく。性別は違えどBABYMETALのSU-METALの歌声にははマイケル・キスクのそれに通じるものがあるのかもしれない。マイケルはコブシもまわすしビブラートもきかせて歌うが,「楽器隊の轟音に埋もれない声」「天高く突き抜けるように伸びやかで力強く美しい声」という点では,実はそっくりだ思う。

そして何より,「KEEPER~」の時のマイケルと今のSU-METALが,同い年だという事実(厳密にはSU-METALはまだ18歳だが,今年19歳になるという意味では同い年)。思わず"I'M ALIVE"と"Amore - 蒼星 -"を何度も聴き比べてしまった。おそらくは同じ系統に属するであろう稀代のヴォーカリストの圧倒的な歌声が,時間を超越してここに存在するという奇跡。

今,マイケル・キスクは48歳。メタルの世界からは一時的に離れた時期もあったが,数年前からはメタルの最前線に立ち,一向に衰えぬその素晴らしい声で歌い続けている。メタルの未来の一角を間違いなく担うSU-METALが,いつの日かマイケルと相まみえることを期待せずにはいられない。