自身が学んできた知識を活かせる塾講師のバイトは大学生にも人気の仕事。ここでは塾講師の面接から採用までの流れと、面接で上手に答えるポイントを紹介します。
面接から採用までの流れ
①応募
集団指導・個別指導のいずれの場合も、求人サイトなどを経由して応募するのが一般的です。エントリーフォームの記入や履歴書、学歴や自己PR文を提出し、書類選考を通過すると次のテスト・面接へと進みます。
②面接・筆記試験
【面接】
集団指導クラス、個別指導クラス、どちらの講師を希望するかで採用観点が異なります。集団クラスでは生徒たちをまとめる力が求められる傾向に、また個別指導クラスではマンツーマンでも生徒を飽きさせず計画的に授業が行えるかを見られる傾向にあります。
【筆記試験】
多くの塾では筆記試験が実施され、面接と同日に行われることが多いです。内容は国語、算数、英語などの基本科目と自分が教える教科の筆記試験です。試験の得点が採用に関わるかは塾によりさまざまですが、試験の前には学習内容のおさらいをしておきましょう。
面接で聞かれる質問と答え方のコツ
志望動機:「このバイトに応募した理由は?」
面接では志望動機とともに、簡単な自己紹介や学歴、得意科目について尋ねられる場合もあります。応募の理由に加えて、塾講師のバイトに採用されたら何の教科を誰に教えたいのかを話しましょう。さらに大学受験を目指す高校生を指導する場合は、国立・私立の受験経験や、実際に受験した大学名とその合否結果を詳しく聞かれるケースもあります。
「子供の頃からの夢で、中学校教諭を目指しています。実際に生徒と触れ合う塾講師の仕事を通して多くの指導経験を積みたいと考えております」
「私自身、大学受験の時に通っていた塾講師の先生の指導が大変分かりやすく、苦手だった科目を克服できた経験があります。私も生徒たちの将来に役立つ勉強のコツを伝えたいと強く思ったからです」
希望のシフト:「週に何日くらいシフトに入れますか?」
塾は平常授業に加え、夏期講習や春期講習、また受験直前講習などが組まれます。授業の時間帯も時期により異なることがあり、それに伴いアルバイトの時間帯なども変わってきます。また、生徒固定制ではなく、シフト制を採用していて講師がスケジュールを調整しやすい塾もあります。
「平常授業の場合は月曜日と水曜日の16時以降から入れます」
「夏期講習は大学のゼミが入っているため勤務が厳しいです。後半は週2日程度入れます」
勤務開始日:「いつから働けますか?」
塾講師の採用はテストや面接を通して十分に選考が実施されることが多く、選考にもそれなりの時間が費やされます。明日からすぐに来てほしい、というケースは少ないかもしれませんが、採用が決まれば翌日からでもお願いしたい、と言われる可能性もあります。
「採用の通知をいただけましたら、すぐに働けます」
「採用のお知らせがあったのち、できるだけ早く働けるように調整します。スケジュールの調整に1週間程度いただければと思います」
通勤時間:「通勤時間はどれくらいですか?」
交通費が支給される場合、その費用を事前に塾のほうで把握しておきたいという理由で聞かれる質問です。また、急な病気などで代理講師が必要な時に無理なく来てもらえるかも事前に確認しておく意味でも尋ねられることがあるようです。
「自宅から電車で30分です。自宅の最寄駅は○○駅です」
「大学からこちらの塾まではバスで20分です。大学の最寄りは××バス停です」
前職を辞めた理由:「前のバイトを辞めた理由は?」
前職を辞めた理由を聞くことで、長く続けられそうかどうかを見られている質問です。「学業との両立を図りたい」「通勤に便利な場所で働きたい」など、前職では叶えられなかった希望を率直に話しても問題ありません。それよりも、どのように生徒に向き合い、勉強を教えていく意志があるかを問われ、熱意ある姿勢が求められます。
「前のバイトは時間的に学業との両立が困難になり退職しました。採用になりましたら生徒と積極的にコミュニケーションを図り、会話を通して相談しやすく信頼される講師を目指したいと思っています」
「以前のバイトは通勤に1時間以上かかり、長く続けることが厳しくなりました。また、中学教諭を目指す者として今から教育現場で経験を積みたいという気持ちもあり、思い切って塾講師のアルバイトへ挑戦したいと思ったのが理由です」
いかがでしたか?生徒たちと接することで、人に教え、育てるやりがいが感じられる塾講師のバイト。あなたのきめ細かい心配りや笑顔、一人ひとりへの丁寧な指導を通して、人気講師を目指してみては。
▼バイト面接の基本はコチラを参考に
バイト面接ノウハウのまとめ