【立ちそばマニア垂涎】我孫子弥生軒の“巨大から揚げ”はのけぞる美味さ【東京ソバット団】

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唐揚げそばが絶賛される「我孫子弥生軒」はロケーションも最高【東京ソバット団】

こんにちは、よく見たら千葉県のお店を2回連続で紹介しているのにさっき気づいた、東京ソバット団の本橋です!

別に誰かから、なにかもらっているわけではありません。東京ソバット団は公明正大な報道を旨としています! 押忍!

 

さて、期せずしてまた千葉に来たわけですが、今回のお店があるのは、新京成電鉄、新田沼駅のホームにあるいわゆる駅そば、「我孫子弥生軒」です。

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「あれ? 聞いたことあるなぁ」と思った人も多いことでしょう。そう、この「我孫子弥生軒」はJR常磐線の我孫子駅ホームにあり、巨大から揚げが評判の「弥生軒」の専務だった方が、始めたお店なのです。

田沼駅の入口に行くと、おおっ、しっかりから揚げそば推しです。さっそく行ってみましょう!

 

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ちなみにこの新京成電鉄は松戸から京成田沼まで走っている路線。

都内からだと、JR総武線の田沼駅から歩いて3分ほどなので、そちらで来るのもありです。

その場合は入場券を買ってホームに入らなければならないのですが、入場券を見せれば大盛り、またはトッピングが1個サービスされるので、ご安心を(から揚げを除く)!

 

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ちなみにSuicaやPASMOは入場券として使えないのでご注意を!

 

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さてさて改札を通過して2番線ホームに降りていくと、ホームのはじにありました。

 

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2016年の9月にオープンしたこちら。

それよりも先の2月に同じ新京成線の五香駅近くに「我孫子弥生軒」を始めていたのですが、縁あって新田沼駅のホームに2号店を出すことになったんだとか。

以前はここにラーメン店があったそうで、いわゆる居抜きでオープンしたわけですね。

店内は2面がガラス張り。ということはですね、電車を眺めながら、そばが食べられるわけですよ!

 

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それではさっそく注文しましょう。

頼むのはもちろん、唐揚げそば400円)! お願いします!

 

と、いきたかったんですが、これからから揚げを揚げるところだったようで、10分ほどのお預けとなってしまいました。

 

実はなるべく揚げたてに近い状態で提供したいため、から揚げは少量ずつこまめに揚げているんだとか。なのでごくたまに、こういうことが起きるんですね。

厨房にお邪魔してみると、巨大なから揚げが鍋の中でジュワジュワ音をたてていました!

 

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というわけでから揚げが揚がるまで、店主の植崎さんにいろいろとお話をうかがうことに。

 

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実はこちらの植崎さん、お父さんが我孫子駅の「弥生軒」を経営していたという、弥生軒エリート。植崎さんも小さい頃からお店を手伝っていて、そのまま働くようになり、今年になって独立を果たしたのです。

そして「弥生軒」の名物である、あの巨大から揚げを最初に作ったのが、実はこの植崎さんだったのです。

 

植崎「他の駅そばにも肉を乗せたスタミナそばとかあったんだけど、学生時分じゃ物足りなくてね。それで、から揚げを乗せたらいいんじゃないかって思って、始めたんですよ」

 

最初は当時の社長から反対されたという唐揚げそば。しかし植崎さんが試しに作ってお店に出したところ、これが大評判になり、すぐレギュラーメニューに。「弥生軒」のから揚げは、もも肉を半分に切っただけの巨大サイズなのですが、最初はそこまで大きくなかったんだとか。

 

植崎「特に考えずに半分に切って出したら、これが名物みたいになってね。ちなみに『弥生軒』じゃ揚げる人によって、大きさが少しずつ違ってたんですよ」

 

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さてさて、から揚げも揚がったようなので、さっそくいただきましょう。

まずはから揚げそば! ドーン!

 

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そして連続で2個乗せも(400円+140円)!

ドドーン!

 

なんでしょうか、この破壊力。思わずのけぞりますね。

 

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そして、ちょうど電車がホームに入ってきたんで、電車バックも。

 

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もうでかすぎて、箸で持ち上げると手がプルプルします。

しかしこのから揚げ、ただ大きいだけではないのです。肉をちゃんと広げて揚げているので、厚さがほどよく食べやすい。衣の味つけはスパイシーなんだけど、これが濃い目のツユによく合う。しかもゆっくり丁寧に揚げられているから肉が柔らか~い。要するにちゃんと仕事がしてあって、すんごく美味いんです。

 

植崎さんは「我孫子弥生軒」を始めるにあたって、から揚げをこまめに揚げる、ツユを少量ずつ温めて煮詰まらないようにする、麺をゆで麺から冷凍麺に切り替えるなどなどにトライ。「我孫子弥生軒」は、植崎さんがそれまで考えてきた理想のおそばを実現したお店だったのです。

 

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なんてことを聞きながら唐揚げそばをワシワシ食べていると、植崎さんから「これも美味しいよ」と提案が。

 

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それが唐揚げそば400円)+カレー100円)。

いやもう、絶対に美味いに決まっているんだけど、やっぱり美味かったですよ。

カレーはけっこうスパイシーなんですけどね、いまさら説明しなくても美味いのはわかりますよね? だってから揚げ+カレーですよ!

 

あと、そうだろうなと思っていたんですが、お客さんのほとんどがから揚げそばを注文するとのこと。「天ぬき」ならぬ「から揚げぬき」で注文したり、中には5個乗せをして、しっかり平らげた強者もいたとか。5個って……

 

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さらにこちらは唐揚げそばがもちろん推しなんですが、その次におすすめしたいのが、このバラ天そば(330円)。

 

薄切りにしたちくわと小エビにしらす、それに玉ねぎ青のりを加えて揚げたのがバラ天。かき揚げのようにまとまっていないんですが、カリッと揚がったちくわにツユが染み込むと抜群の美味さ。

もともと植崎さんが「弥生軒」のまかないで食べていたものを、お店で出すようになったんだとか。から揚げに目が行きがちですが、これもおすすめですぞ。

 

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あと、手作りいなり80円)も美味い。昔ながらの甘いお揚げと、ムチッとした歯ごたえのご飯がたまらんです。そしてこれもやっぱりでかい! 

 

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なんだか今日は、やたらかぶりついている……

 

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というわけで、今回もどうかと思うほど食べてしまい、腹がパンパンです。

みなさんも是非、電車&から揚げそばを楽しみに、新田沼に行ってみてください!

 

お店情報

から揚げそば 我孫子弥生軒

住所:千葉県習志野市田沼1-10-35 新京成電鉄 新田沼駅2番ホーム
営業時間:月曜日〜金曜日11:00〜22:00、土曜日・日曜日・祭日11:00〜19:00

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報は直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:本橋隆司

本橋隆司

フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。立ち食いそば好きが高じて2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』を、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。そばであればだいたい好き。最近、注目しているのは細うどん。

撮った人:安藤青太

安藤青太

カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『DK 男子高校生萌え』『書店男子』など。最新作は『TOKYO餃子図鑑』。好きな立ち食いそばは「コロッケそば」。

東京ソバット団

早く安く美味く、そして面白い立ち食いそばの魅力を広めるために結成。団員は現在、本橋と安藤の2名。

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