温泉地公式キャラなのにグッズがない? 「ゆるキャラグランプリ」にかける思い

みうらじゅんの全国ゆるキャラ(R)かるた ([かるた])
『みうらじゅんの全国ゆるキャラ(R)かるた ([かるた])』
みうらじゅん
幻冬舎
1,296円(税込)
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 滋賀県彦根市の「ひこにゃん」が火付け役となり、まだまだブームが続く「ご当地キャラクター」。その愛らしい姿から「ゆるキャラ」とも呼ばれ、熊本県の人気マスコットキャラクター「くまモン」の被災地訪問がニュースになるなど、話題はつきません。 
 
 今ではすっかり定着したゆるキャラですが、実は名付け親はイラストレーターのみうらじゅんさん。みうらさんいわく、ゆるキャラとは「強いメッセージ性と郷土愛が込められたゆるゆるのキャラクターのぬいぐるみ」のこと。そんなみうらさんは、全国から厳選した48体のゆるキャラの『みうらじゅんの全国ゆるキャラ(R)かるた』をつくりました。

 例えば、鳥取県のマスコットキャラクターの「トリピー」。「頭から飛び出る棒は梨の芯。鳥取の特産物がはばたく」とみうらさん独自の視点から見た解説つきです。笑える珍プロフィールつきで、子どもはもちろん大人も脱力系ゆるキャラワールドを楽しむことができます。

 ゆるゆるすぎてたまにおかしなキャラもいるのも魅力の一つ。例えば温泉地のご当地キャラクターに注目してみると、桶に体がはさまって抜けなくなった北海道・定山渓温泉の「かっぽん」や、特技が「ミスト噴射」という鳥取県・三朝温泉の「湯けむり怪獣ミササラドン」など、つっこみどころのあるキャラが人気を集めています。

 そんな温泉地ご当地キャラも参加する、ゆるキャラNo.1を決める「ゆるキャラグランプリ2012」が今年もWEBサイトで投票受け付け中です。昨年の王者・くまモンが欠場し、波乱の展開が予想される今回。Twitterなどでは、連日ゆるキャラを応援する声が多くあがっています。

 ちなみに、温泉地のご当地キャラクターのトップは、岩手県・鷲宿温泉のちょっとメタボなうぐいす「ケキョきち」108位(10月16日現在)。「公式なのにグッズが1個しかないの! 上位になったら、大人の人達がグッズを作ってくれるって!」といった、ゆるキャラだから許せる(?)本音コメントも必見です。

 果たして今年はどのキャラクターが1位になるのでしょうか? 投票は11月16日(金)までです。

【関連リンク】
「ご当地キャラクターのいる温泉地」(ゆこゆこネット調べ)
http://www.yukoyuko.net/onsen_news/ranking/selection_121018.html

ゆるキャラグランプリ2012
http://www.yurugp.jp/index.php

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