日銀の国債保有の割合36%に 2018年には半数超えへ[2016/09/26 11:51]

 日銀が保有する国債の残高が増え続けています。26日に発表された統計によりますと、国債の6月末の残高は398兆円となりました。国債全体に占める日銀の割合は36%と過去最高を更新していて、このままだと2018年には50%を超すとみられています。

 SMBC日興証券の金融財政アナリスト・末沢氏は「日銀の保有残高が5割を超すと市場に出回る国債が極端に少なくなり、金利が乱高下するリスクがより高まる」と指摘しています。日銀が国債を大量に買い続けることに対して限界が近いとする市場の懸念を払拭するため、日銀は先週、金融政策の枠組みをこれまでの「量」にこだわる政策から新たに「金利」重視へと修正しました。ただ、今回、日銀がまとめた政策文書には量を重視する委員らへの配慮からか、相変わらず年間約80兆円をめどに国債を買うとの記述も残されています。いきなり購入額を減らすと金利が跳ね上がるなど市場に混乱を招く可能性もあり、日銀は徐々に購入額を減らしていくとみられます。

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