相馬農飯舘校

避難の福島県立高演劇部 東京で最後の舞台

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最後の公演に向け、稽古に励む演劇部員の生徒たち=福島市永井川中西田の県立相馬農業高校飯舘校で2018年2月4日、尾崎修二撮影
最後の公演に向け、稽古に励む演劇部員の生徒たち=福島市永井川中西田の県立相馬農業高校飯舘校で2018年2月4日、尾崎修二撮影

20年3月に閉鎖 創部4年目で全国大会優良賞

 東京電力福島第1原発事故後、福島県飯舘村を離れ、避難先の福島市の仮校舎で授業を続ける県立相馬農業高校飯舘校の演劇部が11、12両日、初の東京公演に臨む。生徒減で2年後の閉鎖が決まり、春に5人全員が卒業する演劇部にとって最後の舞台だ。中学時代は学校になじめずにいた演劇部の生徒たちは、小さなプレハブ校舎で勇気をもらった。「この学校のことを忘れないで」。感謝の思いを劇に込める。【尾崎修二】

 「むき出しの黒い鉄の柱、アルミサッシのドア」「それが僕たちの高校」--。東京公演を控えた今月4日の日曜日、3年生の部員たちの声が小さな校舎に響いた。「-サテライト仮想劇- いつか、その日に、」は、閉鎖直前の仮校舎を舞台にした生徒や教師たちの葛藤を描き、実際の境遇と重ね合わせたシナリオになっている。

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