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“フクシマゲンパツ”アルギジュツシャノショウゲン
2014年3月18日発売
定価:1,540円(税込み)
ISBN 978-4-334-97772-6
ノンフィクション、学芸
判型:四六判ソフト
“福島原発”ある技術者の証言原発と40年間共生してきた技術者が見た福島の真実
原発は発展途上の技術だった。
私はあわやという事態に幾度となく遭遇した。
その後、原発の技術的な改良が進み、システムは安定しても、機械の想定外の劣化や操作ミスなどで、危うい事態は絶えなかった。
現場では福島第一原発の津波に対する弱点は、すでに認識されていた。認識されながら、対策は一日、また一日と先送りにされていた―。
目次
プロローグ 安全神話の崩壊
第一章 福島原発の知られざる事故
第二章 東電と福島原発
第三章 事故処理の現場と政府・東電
第四章 福島の真実と未来
エピローグ 日本人と原発
著者紹介
名嘉幸照(なか ゆきてる)
1941年、沖縄県伊是名村生まれ。GE技術者として福島に移り住み、福島第一原発の運転スタート時から現在までの約40年間、同原発に携わる。建設当時から現在までの同原発の現場を知る、数少ない技術者の一人。主に福島第一原発の保守・点検を担当し、’80年に東京電力の協力会社、東北エンタープライズを設立。自ら技術者として現場の指揮をとる傍ら、若い技術者を育て、福島を含む日本各地の原発に派遣し保守管理を行っている。「3・11」以降、ドイツの公共放送局(ZDF・第二ドイツテレビ)制作のドキュメンタリー番組『フクシマの嘘』を始め、スイス放送協会、ロイター通信社、ニューヨーク・タイムズ等、国内外のメディアで現場の意見を発信し、福島の現状を訴える。東北エンタープライズ会長。