籠二役
現代花家元講師 田島春晃
もう十年前になるでしょうか。ある山里のお食事処で出て来た口径50ápもの花籠、料理が配置よく並べられ、生け花もその籠の中におもてなしの花として生けられていました。あまりにも感動し、何をいただいたか定かではありません。無理を申しまして、その籠を二個、分けて頂きました。棚の上で出番を持つ間に一段と艶よく飴色になっていました。現代では冷暖房完備の為、季節に関係なくガラス器・籠類など一年を通して使えるようになりました。冬の椿、夏の朝顔と使い勝手のよい便利籠です。
花材 虎竹籠・小鉢・おもてなしの花数種類