韓国の国旗は「太極旗」と呼ばれ、旗の中心には中国の陰陽思想に基づく「陰陽」の意匠に似た「太極」が存在する。韓国国旗の「太極」は上部が青、下部が赤で描かれる。


 中国メディアの今日頭条はこのほど、韓国の国旗には中国人が生み出した「太極図」が描かれているとし、「太極旗」と「太極図」をめぐって中韓には舌戦が起きた過去もあることを紹介している。

 中国と韓国はこれまでにも文化の起源などをめぐって争ってきた経緯があり、2005年に江陵端午祭がユネスコ無形文化遺産に登録されると、中国では「中国発祥の端午の節句が韓国に盗まれた」と批判の声があがった。

 それゆえ中韓の間では「文化の起源」は敏感な話題の1つとなっているが、記事は「韓国は中国の文化圏にあったにもかかわらず、漢字をあえて廃止するなど、自国の歴史を正視できない国だ」と主張し、「太極旗」に中国の陰陽思想に基づく「太極図」が使われているにもかかわらず、過去に韓国では「中国が太極図を韓国から盗んだ」という「根拠なき批判」も存在したと紹介した。

 さらに、中国国内においては「韓国の太極旗は清朝末期の思想家で外交官だった馬建忠という中国人が考えたものがベースとなっている」という説が広く支持されていると主張した。

 記事の主張のように、中国では太極旗に描かれている「太極」は中国の陰陽思想に基づくデザインだという声が根強く存在するが、韓国国内ではあくまでも「中国の陰陽とは無関係」という説が一般的のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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