次代を担う黄金世代の2人が、台湾の夜空に快音を響かせた。
1点を追う二回一死から浅村(西武)の左前打を足掛かりに二、三塁とし、秋山が右前へ逆転の2点適時打。伊藤(オリックス)が中前打でつないだ一死一、三塁から梶谷が左中間へ2点三塁打を放った。5連打でこの回一挙4点。昨年も代表経験がある秋山が「チャンスなので何とかしたかった」と言えば、7年目の今季、8月以降だけで16本塁打を放ってブレークした梶谷は「いい形で安打が出て、ようやくチームの一員になれたと感じた」と笑った。
打点を挙げた2人は、ともに1988年生まれの25歳。レギュラーシーズン24勝無敗で楽天を球団初の日本一へ導いた田中と同学年のマー君世代だ。前夜は第1戦を終えた後、台北市内でプチ88年会を開いた。松永(ロッテ)、大野(中日)を加えた4人で和食の店を探し、プライベートの話などで盛り上がったという。