2024.04.10更新
「会社は人生まで面倒を見てくれるわけではない」 ことに、なかなか気づかない。
会社は、70歳、75歳、80歳、85歳のとき、面倒を見てくれるだろうか?
会社はいつまで面倒を見てくれるか?
「いつまでも面倒をみてくれる」と考えるのは、
働ける場所を会社が考えてくれるに違いないと思えるからだ。
また、大企業に勤めていると企業年金があるから、その意味では会社は一生面倒を見てくれているのかもしれない。
しかし、企業年金のことを横に置いて考えると、そんなことはないはずだ。
いつかは自立しなければならないときが来る。
すなわち、会社は自分の生涯を通じて面倒を見てくれる存在ではけっしてないのだ。
サラリーマンを長く続けていると、サラリーマン人生はまさに自分の人生そのもののように思えてくる。
だから、会社はいつまでも面倒をみてくれると考えるのだ。
しかし、サラリーマン人生は自分の人生の一部に過ぎない。
いつか、必ずサラリーマン人生にピリオドを打たなければならないのだ。
サラリーマンはこのことをとかく忘れる。
会社はいつまでも面倒をみてくれると考えがち
すると、会社は自分にとって、どのような存在なのだろうか?
いろいろな答えが出てきそうだ。
社会での地位を裏づける存在だったのかもしれない。
学校を出たのちの「働く場」を提供する、もっと言えば「稼ぐ場」を提供する存在だったのかもしれない。
今まで、このことが曖昧だった。
長寿化とともに、定年後に膨大な時間が横たわっていることを知ったから気づくのだ。
楠木新氏の『定年後 – 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)』には、
定年後の自由な時間は85歳まで生きるとすれば8万時間あり、なんと21歳~60歳までの40年間の労働時間を上回るという。
この事実を知れば、会社は人生まで面倒を見てくれているわけではないことは明らかだ。
楠木 新氏は定年後、定年直前まで会社を中心とした人生を送ってきた人は、定年後、「居場所」がなくなると言います。
本の要約は下記記事を参考にしてください。
https://shinyuri-souken.com/?honnosyoukai=teinengo
会社が一生面倒を見てくれるいるわけではないとわかったら、どうすればよいだろうか?
そう気づいたときから、自分の人生を考えなくてはならない。
定年後に自分の人生を考えてもよいが、選択肢はものすごく狭まるはずだ。
選択肢が狭まれば、60歳からの再雇用、65歳からも会社に面倒を見てもらうことを考えざるを得ない。
だが、今は、そこから先をいかに過ごすかを問う時代になっている。
加えて言えば、どんな大企業に勤めていたとしても、60歳からの再雇用の給料は激減するはずだ。
その先の65歳からの給与は想像することもできないくらいな金額になるだろう。
企業年金があるとしても、国民年金に厚生年金、企業年金を足しても、けっしてゆとりある額ではない。
こう考えると、会社はある一定期間、働く場所を提供している存在だと、早く気づく必要がある。
また、そう考えると、会社は自分の人生とは別ものだということが、わかってくる。
会社は自分の人生とは別ものと、早く気づき、準備する人が、これからの時代、生き抜くことができる。
綾小路 亜也
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