咲く「同じ桜もよき所に咲きて、人に見らるヽこそ花も仕合(しあわせ)なり。 (西鶴、『懐硯』) 後ふた月もすれば桜の咲く季節。美しき花も人に見られるからこそ幸せ。どんなに美しく咲いても咲いた場所が悪く、誰にも見られないのでは折角美しく咲いても、そのかいがないということか。 これ、人間も一緒。よき場所に咲きたいものだ。