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女川町、日比谷公園で「サンマ6万匹」無料配布-がれき6万トンへ「感謝」

「第29回全国都市緑化フェアTOKYO」開催中の日比谷公園

「第29回全国都市緑化フェアTOKYO」開催中の日比谷公園

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 日比谷公園で10月20日、東京都が行っている震災がれき処理への「感謝」を込めて、女川町が6万匹のサンマを無償配布する「おながわ秋刀魚収穫祭in日比谷」が開催される。

フェア期間中、園内には「女川復興支援ネットワーク」出張ブースも出店

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 東日本大震災での津波被害により、40万トン以上のがれきが発生した宮城県牡鹿郡女川町。全国の自治体が震災がれきの受け入れに「及び腰だった」中で、東京都ではいち早く同がれきの受け入れを表明。今年3月からがれきの拠出を開始しており、本年度中に約6万トンを処理する見込み。

 同イベントは、国内有数のサンマの水揚げ高で知られてきた女川町からの「がれき処理のお礼として感謝の気持ちを示したい」との思いを受けて開催。旬を迎えたサンマ6万匹を運び込み、焼きたてサンマ5000匹、1万匹分のサンマのつみれが入った女川汁、サンマ10匹を詰めたパック4000個として無償提供する。

 会場となる日比谷公園では東京都などが主催する都市づくりイベント「第29回全国都市緑化フェアTOKYO」が開催中で、収穫祭は同イベント内でのメーン企画に位置付ける。会場内にU字溝30メートルの焼き台を作って一斉にサンマを網焼きする予定で、ボランティアスタッフは女川町からの100人を含めた1000人体制。同日の来場者数は10万人を見込む。

 女川復興支援ネットワーク会長で、同イベント実行委員長の鈴木静雄さんは、「東京では震災の記憶が薄れてきているのを感じる。東京のど真ん中で開催する今回のサンマ祭りを『狼煙(のろし)』として、もう一度震災復興を思うきっかけにしてもらえれば」と話す。

 開催時間は10時~16時(サンマが無くなり次第終了)。

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